第2話

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2024/03/26 07:47
3話は姫茉里さんの方にて公開されています
佐久間「どう?この曲」
『えと、とてもいい曲だと思います!』
佐久間「だよね!なんかこの曲あなたの下の名前ちゃんに
    似てる気がして(笑)」
『…!』
お兄ちゃんも同じこと言っていた


幼いあなたの下の名前「お兄ちゃん何聞いてるの~?」
お兄ちゃん「今ね__っていう曲聞いてたんだ」
(佐久間)
幼いあなたの下の名前「__?」
お兄ちゃん「うん、この曲あなたの下の名前に雰囲気が似ててさ」
(佐久間)
幼いあなたの下の名前「へ~」


蘇ってくる昔の記憶
佐久間「あなたの下の名前ちゃん?どうしたの?」
佐久間さんが私の顔を覗くようにして聞いた
『あ、いえ!なにも!』
佐久間「そっか!じゃ俺撮影まで時間あるし
    家まで送るよ」
『え!いやいや申し訳ないですよ…』
『それにもし誰かに見られたら…』
佐久間「大丈夫!顔とかは隠してあるから」
そういう問題なのか…?
疑問になりながらも
家まで送ってもらうことにしたした
『あ、ここです』
佐久間「ここなんだ!へ~…」
佐久間さんは私の家を上から下まで見ている
『どうかしました?』
佐久間「いや、なんか見たことあるな~って」
『え?』
佐久間さんはどうやらこの家を見た事があるらしい
そんな筈はない
佐久間さんが私の家の前に来たのは初めてな筈
佐久間「まぁ気の所為か!」
佐久間「じゃそろそろ時間だから行くね!」
『あ、はい!さようなら』
佐久間さんは気の所為と言って帰っていった
『ただいま~』
母「おかえり!」
扉を開けて家に入ると母の声が聞こえた
リビングに入ると母がこちらに近寄ってきた
母「ねぇあなたの下の名前!」
『なに?』
母「家の前にいたあの人誰!?」
あの人…多分佐久間さんのことだろう
『あ~…あれは友達だよ』
母「!!」
母「やっと吐夢くん以外に友達ができたのね!」
『まぁ…』
母「よかったわね!!」
『うん』
母はジャニーズJrの佐久間さんとは
気づいていなかった
母「あ、あなたの下の名前ごめん!」
母「スーパーで玉ねぎ買ってきてくれない?」
『あ、うん!わかった!』
私は準備を済ませスーパーへと向かった
スーパーに向かっている時後ろから声をかけられた
聞き覚えのある声
振り返るとそこには吐夢くんがいた
『あ、吐夢くん』
吐夢「こんにちはあなたの下の名前さん」
『どうしたの?』
吐夢「今からどこ行くんですか?」
『今から玉ねぎ買いにスーパー行くんだよ』
吐夢「僕もスーパーに行く途中です」
吐夢「もしよければ一緒に行きませんか?」
『あ、うん!いいよ!』
吐夢「ありがとうございます」
吐夢くんは施設を出てから一人暮らし
大変だな~と思いながらスーパーで買い物を終え
吐夢くんと帰っていた
その時目の前に人がいた
佐久間「あれあなたの下の名前ちゃん!
    また会ったね!(笑)」
佐久間さんがこちらへ来た
日が沈みかけていてあたりは少し暗かった
佐久間「えっと…この人は?」
佐久間さんは吐夢くんを見ながら言った
『ああ、この人は吐夢くん!私の親友だよ』
私が紹介すると吐夢くんが佐久間さんに向け
一礼した
それに応えるように佐久間さんも一礼
佐久間「そうなんだ」
『佐久間さんは仕事終わりですか?』
佐久間「うん!」
『そうなんですね!お疲れ様です!』
佐久間「ありがと!」
佐久間「気をつけて帰ってね!」
『はい!』
私が1歩歩き出すと同時に佐久間さんが耳打ちで
吐夢くんに何かを言っていた
なんと言っていたかは分からないがその時
私は特に何も思わなかった

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