5.そんな夢を見よう
〈ころんくんside〉
もう、全部話してしまおう。
苦しかったこと、悩んでたこと、全部。
助けになりたいって、言ってくれたんだから。
〈あなたちゃんside〉
そっか...そういうことだったんだ...
確かにこの場合の2択は、
どちらかを選べばどちらかを諦めなきゃいけない。
どっちも好きなんだから、悩んで当然だよね...
しかもどちらも真剣に悩んでいたからこそ、
オーバーヒートまで起こしたわけだし...
ほんと、ころんくんどっちにも本気なんだな...
こういうとき、なんて言葉をかけたらいいんだろう。
励ましたところで何も変わらないし...
...
なーくんはすごいなぁ...
流石としかいいようがないや。
私はこの先を見てきたから、
すとぷりがこの先どんどん前に進んでいって、
たくさんの人を幸せにしているのを知ってる。
でもここではまだ道半ば、
なのになーくんはもうこの先を見据えてるなんて。
聞くだけでついて行きたくなるよな言葉をかけられるなんて。
私には到底できない。
でも、ここで黙って聞いてるのは嫌だ。
せっかくこの世界に転生したんだもん、
推しの役に立ちたいし、
悩んでる推しを放っておけない。
さっきのはなーくんにしか言えない言葉。
なら、私は私にしか言えない言葉を贈ろう。
〈ころんくんside〉
あぁ...ほんとにいい仲間だなぁ...
どうしてもっと先に頼らなかったんだろう...
ヒーローみたいに助けてくれる仲間が、
すぐそばにいたのに。
...こんなに助言をしてくれたんだ。
いい加減、決断しよう。
誰かに笑われたっていい、僕がしたいことをすると。
この先も、活動をして生きていくと。




















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!