憑从影本拠地
AM1:00
こないだ、聞いてしまった
自分の異能力がまだ一段階しか開花していないこと
まだまだ、自分の異能力は成長することができること
そして、それに伴い呪いが重くなることも……
きっと、この事を知ったらみんなは止めるんだろうな
元の呪いに加えて今の私は憑依させてる悪霊の数が多すぎて
呪いがさらに酷くなってきてしまっているから
それがわかっているからこそ
今みたいに真夜中に自分がどこまで行けるか
特訓もとい実験をしているのだ
ビキッ!
肩から指先にかけて電流が流されたかのような痛みが走る
今回の痛みは持続型らしい……
毎夜毎夜自分の異能力が少しずつ変化しているのはわかる
だが、まだ第一段階しか使えない
何度か玉藻前に聞こうかも迷ったが
きっと玉藻前は教えてくれないだろうな……
だって数年前まで私が無茶するたびに
他の悪霊たち使って怒ってきたし……
きっと今私がこうしているのにも怒っているのだろう
毎夜続く痛みにも慣れてしまいたい頃だ
2年前からずっと痛みは無視するようにしていた
気づきたくなかったし気づいたらきっと…
私は簡単に壊れてしまう…
誰にも言いたくなかった
心配をかけてしまうから
唯一ハルヤにだけは言えた、同い年のバディーだからかな…
でも、やっぱり……
ガチャッ バタン
そう自傷気味に笑いながら言う彼女の瞳は
暗い闇に沈んでいた












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。