___武装探偵社、会議室にて
「蒼の使徒爆破予告事件」 第一回捜査会議
福沢「国木田、説明を頼む。」
国木田「現在、正体不明の犯罪組織による大規模な市街地爆破予告、及び探偵社への醜聞攻撃が発生しています。」
与謝野「探偵社がやばいってのは知ってるさ。爆弾事件とやらのあらましを話しなよ。」
国木田「これが、現場に残されていた脅迫者の依頼文です。読みます。」
〈謹啓、貴社益々ご繁栄のこととお喜び申し上げます。さて、僭越ながらこのヨコハマ市内某所に大容量の殺傷爆弾を設置させて頂きました。つきましては、市政の安全のため、この爆弾を速やかに発見、除去して頂きたく、ご依頼申し上げます。期限は日没。よろしくお願い申し上げます。 敬白 蒼の使徒〉
『爆発と同時に、解除に失敗した探偵社の醜聞まで一斉に広まるって寸法のようね。』
与謝野「槍でも大砲でも、そよ風同然の探偵社だが、この手の攻撃にはどうしたって弱いからね」
賢治が「はい」と手を挙げた
宮沢 「乱歩さんとはまだ連絡つかないんですか?」
春野「九州の事件が佳境のようです。」
福沢「例の運転手からの追加情報は。」
国木田「爆弾については何も知らないと言っています。奴にヨコハマを爆破する度胸はありません。」
社長・福沢はカッと目を開き声を上げて言った
福沢「全員聞け!」
福沢 「今回の事件は、武装探偵社に対する卑劣な情報攻撃である。捜査対象は、蒼の使徒の発見。そして爆弾の除去だ。優先すべきは時間期限のある爆弾である。もし発見叶わず人命が失われたなら、我らに探偵社を名乗る資格はない。」
福沢「これは武装探偵社の存続と、プライドをかけた戦いであると認識せよ。」
社長・福沢の声に、全員が起立する。
福沢「あなた、太宰達と共に捜査にあたれ。」
『了解』
____数時間後
福沢「あなた、爆弾の場所が分かった。太宰たちが今向かっている。あなたも今から向かってくれ。」
『りょーかい』
福沢「呉々も気をつけろ」
『分かってる。私を誰だと思ってんのよっ』
そういうあなたはにっと口角を上げて言った。
『この武装探偵社の社長…。パパの娘よ?』
娘の頼もしい言葉に、社長も頬を緩めた。
『行くよハク』
to be continued…












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。