Yside
病院について いつものとこに座ろうと思ったら
看護師さんに「今日はここではなく特別科へお願いします」なんて言われて
エレベーターを使って5階まで来たんやけど、
いや、特別科ってそういう事やんな
普通の風邪やったらきっといつものとこや
なのに特別科やなんて、
順番がきて名前を呼ばれて診察室へ入る。
診察室は普通のとことあんま変わらへんけど
少し見ない器具とか装置が隅に寄せられてるのが
見えた。
俺の焦り様とは違って先生は冷静。
俺やって大人や そんなすぐ焦るなんてよくない
変な質問やな、
問診票の時に手術経験とか色々書いたのに
今更 という質問をしてきた先生は
下をむいて紙を一点に見つめだした。
やっぱり、俺結構酷いんやな
そう確信できるくらいの長い沈黙が続いた
先生から出た聞いたことの無い単語に頭をかしげる。
先生は真剣に少し困ったように見つめてきた
信じられへん
感情がなくなる? そんなのありえない
先生が何か話しかけてるんやろうけど
俺には聞こえなかった。
あまりにも その事実が酷かったから。
診断結果を教えられてから 数分
少しだけ冷静さを取り戻したものの現実を受け入れられた訳ではない。
NO side
Yside
沢山説明を聞いて今日は痣に塗る薬と
痛み止めを貰って帰る。
これから定期的に週一で通う事になってもうたから
メンバーにはどーすればいいのか、
これから俺はどーなるのかそんな不安ばかりが募っていく。
だけど、そんな不安にもまだ感情があるんだと
少し安心してまう
去り際、先生に呼び止められる
彼の名前は冴木さんらしい。
きっとこれから長い付き合いになるんやろうな
俺は会釈だけして そのまま診察室を後にした
「花感病」
身体に12個の花の痣ができる。
一個一個に感情があり
少しずつ12個の感情がなくなっていく。
最初になくなる感情は研究で解明されているが
最後の感情は予想できない。
直接的に死んでしまうと言う事は今のところない
が、痣のできる時の激痛と感情のなくなる恐怖
から自殺する人が多数いる。
咲く花は人それぞれで、その人の感情の解釈に
よって変わる。
⚠️この奇病はオリジナルです。
2066文字











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。