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第1話

彼への想い。
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2024/05/13 08:16
  数年前、天野鈴は死んだ。
天野 鈴
天野 鈴
……かな……で?
宵崎 奏
宵崎 奏
鈴…!ねえ!大丈夫!?
天野 鈴
天野 鈴
んー……死ぬかな……けほっ……
宵崎 奏
宵崎 奏
やだ…!鈴!死なないで!
天野 鈴
天野 鈴
むりむり……生きられないよ……
宵崎 奏
宵崎 奏
今救急車呼ぶから…!
天野 鈴
天野 鈴
いいって……
宵崎 奏
宵崎 奏
鈴…!どうにか生きて…!
天野 鈴
天野 鈴
むり……これ……死んじゃう……
宵崎 奏
宵崎 奏
ねぇ……!
天野 鈴
天野 鈴
さいごに……かなでにふれたいな……
宵崎 奏
宵崎 奏
鈴……生きてよ……!
天野 鈴
天野 鈴
……かなで……好きだよ……
天野鈴はここで息を引き取った。
宵崎 奏
宵崎 奏
っ!……嫌なこと思い出しちゃった……
暁山 瑞希
暁山 瑞希
Kー?大丈夫ー?
宵崎 奏
宵崎 奏
うん……ちょっと水取ってくる……
暁山 瑞希
暁山 瑞希
はいはーい。いってらっしゃーい!
台所
宵崎 奏
宵崎 奏
……鈴……
ここ最近、ずっとあの事を思い出す。
宵崎 奏
宵崎 奏
……私も想いを伝えれば良かった。
いっつも彼は私を置いて行ったりしてた。
追いかけっこや中学校に行く時とか……
宵崎 奏
宵崎 奏
なんで……いつも置いてかれるんだろ……
私はいつの間にか涙を流していた。
宵崎 奏
宵崎 奏
鈴、私も……
宵崎 奏
宵崎 奏
好きだよ。

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