第2話

デスゲームへようこそ
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2025/11/22 11:28 更新
学園に入学する予定だったはずだったが、妙な事に巻き込まれてしまった
作り物にしてはリアリティのある狭い世界と、不可思議な人形が話す内容に、これは所謂デスゲームというものではないか。と過ぎる
しかし、結論付けるには未だ情報不足。故に、まずはこれから共同生活を送ることになるだろう面々に向き直り、知ることにしよう
あなた
…キミはこれからどうする?


苗木 誠
勿論、脱出するための方法を探すよ
そう決意する彼は、この先にあるだろう絶望を知らないとでも言うように、希望に満ち溢れていた。彼がそう言えば、そうなるような気がする、そんな不思議な感覚があった
それでも、これから起きるだろうことを考えれば、彼が何時かの時、折れてしまうようなことがあるかもしれない
それを支えたいと、守りたいと。そう決意して、彼と共に歩むことをあなたの一人称はひっそりと誓った


舞園 さやか
外のことが心配ですし…やっぱり脱出する方法を探そうかな、と思ってます
そう言う彼女は何処か焦燥しているように見えて、思わず手伝うと声を上げていた。それに笑った姿は、最初の作り物では無いように見えた
けれども、あなたの一人称はそんな甘い希望があるようには思えなかった。しかし、それを口にしたところで、絶望が早いか遅いかの違いだと考える
曇らせたいわけではない、寧ろ晴れやかな、そんな笑顔を浮かばせてあげたいのに、と。場違いにもそう思ってしまった


桑田 怜恩
あー…まぁ、取り敢えず脱出か…?
何処か歯切れの悪い様子の彼に、思わず口を閉じた。もしかしたら、彼もまたそのような希望があるか、半信半疑なのでは、と考えてしまう
急に黙ったあなたの一人称に追撃してくることはなく、共に歩きながら色々なことを話してくれた。それにより、彼は面倒くさがりな人だということが分かった
大変な人に話し掛けてしまったか、と思うが、あなたの一人称は彼のことを何だかんだで嫌いにはなれない人なのだと、悟ってしまった


霧切 響子
……貴方には関係のないことでしょ
そう言い放った彼女は何処かへ行こうと足を進めた。確かにあなたの一人称には関係ないことだったが、と思っていると、ふいに彼女の足取りが止まった
それに首を傾げていると、彼女はあなたの一人称の方へと振り返って、じっと見つめてきた。その瞳が着いて来ないのか、と訴えている
何だか理不尽な話だ、とは思いつつも、あなたの一人称には他にやるべきことも無かったので、先に居る彼女に追いつけるよう、少々駆け足で寄った


十神 白夜
……
無言。見事なまでの完全無視で、その場から歩き進める彼に、あなたの一人称は何となくその姿が気にかかって、彼の後に続く
そうして妙な距離感であちこちの探索をしていると、彼は突然こちらを振り返って、睨みつけるようにあなたの一人称を見つめた
ストーカーじみた行動だったので、彼がそのような反応を示すのは無理も無いとすぐに分かったが、かと言って咎められることも無かったので、あなたの一人称は特に気にせずに着いて行くことにした


山田 一二三
取り敢えず、ここには二次元があるか無いか。それが重要なのです!
少々興奮気味にそう話す彼に、あなたの一人称は二次元というのが何なのかを知らぬまま、流れで彼と共に行動することになった
詳しく聞いてみたところ、アニメやゲームなどが二次元に該当するらしく、オススメのものなどを聞いているうちに、自然と彼と仲良くなれた
二次元というのがここにあるとは思えない。ならば、外へ求めるものがあるということ。きっと彼も、時期に脱出路を探して、そして絶望するのだろうな


腐川 冬子
な、何よアンタ…私が何しようとも、別にいいじゃない…!
彼女の反応に地雷だったか、と一瞬で悟り、それを宥めながら共に行動することにした。一人にすると大変なことが起きるだろう、と思ったのは否定しない
そうしているうちに、彼女は卑屈…ネガティブな発言があるが、それは他者に対してもそうで、あなたの一人称にも偶に毒を吐いてきた
それでも共に付き合うのは、彼女が他者とのトラブルを起こすのを避けたかったから。…本当にそれだけのことだったか、今のあなたの一人称には分からなかった


セレスティア・ルーデンベルク
…貴方は随分と適応しているように見えますわね。外が嫌いだったのかしら?
その言葉に何処か刺があるように感じたのは、あなたの一人称の気の所為だったのか。すぐに笑顔に戻り、そこで解散してあなたの一人称は部屋へと足を運んだ
彼女はここに適応しろと、そうでなければ死ぬだけだと、そう言って実際に馴染んでいるように見えるような人だった
…けれど、先程の一瞬だけは、外の世界に対して、誰よりも深く、深く、渇望しているように感じ取った。それは本当に、と堂々巡りに思考が働いた


大和田 紋土
…テメェ、なんで、俺に話し掛けてきたんだァ…?
酷く困惑しています、といった様子の彼。あなたの一人称には何だか怯えているようにも見えて、それ以上負担を掛けないように在り来りなことを言った
未知への好奇心、と何かがあなたの一人称を突き動かす。元々は情報収集するためなのに、何故か妙に彼のことが気になってしまう
それがまだあなたの一人称には分かっていない第六感のようなものなのか。分からないけれど、知るためにあなたの一人称は彼を暫く観察することにした


朝日奈 葵
どうするって、言われても…
どうやら彼女は戸惑いが大きく、その場から動けないようだった。なら、とあなたの一人称は彼女と共に探索することを提案し、連れ立った
それに混乱はあれど、暫く続けていれば、彼女は本来の姿であろう明るさが出てきて、こちらの会話にも応じるようになった
脱出路、というのが無かったとして。彼女の明るさが消えてしまったら、というのを考えると、あなたの一人称はどうしてかモヤモヤとしてしまった


石丸 清多夏
僕の考えとしては、手分けして探索するのがいいだろう!
意見を求めたのだと思われたのか、そう言われ、同じように周りへと声を掛けている彼に、あなたの一人称は内心で首を傾げていた
あなたの一人称は彼のことを聞いただけで、別に己の行動について聞いたわけではない。そして、あなたの一人称自身はそういった行動はしようと考えていない
ここまで用意周到な相手だ、きっと脱出路なんてない。そう思うのに、彼が張り切って指揮を取っている姿に、あなたの一人称は終ぞ口に出すことは出来なかった


大神 さくら
…お主はどうするのだ
彼女にそう問い返され、分かりやすく目が瞬きしたのが分かる。情報収集のために彼女へ聞いたのに、その彼女から問われれば、どうするのが答えかあなたの一人称は分からない
何とか出した答えは、周りと同じく脱出するための道を探すことであり、それに彼女も同行してくることになって、また瞬きをした
他にも彼女と合いそうな人は居るのに、どうしてあなたの一人称に着いてきてくれるのか。そして、どうしてあなたの一人称はそれを心地よく思うのか。分からなかった


葉隠 康比呂
うーーーん…ぶっちゃけ分からんべ。寧ろ教えてくんねえ!?
そう呑気に言った彼は、どうやら少々考え足らずのようで、この状況が現実だと受け入れられていないようだった。まぁ、悪夢みたいな話だからな
取り敢えず現実を思い知らせるように、彼も捜索に参加させることにした。実際に触れて見て聞いて、そうして受け止められればいいんだが…
何だか面倒を見てしまう。そう思いながら、あなたの一人称は辺りを見回す好奇心旺盛な彼に、手を引いて導いていた


江ノ島 盾子
とりま脱出するのが目的っしょ?ならさっさと行こうよ
そう言って腕を組んできて、何処かへと引っ張って進んでいく彼女は、この異様な場所でいつも通りのような感じだ。こちらのペースを崩してくるな、とは思う
…彼女は何だか、あなたの一人称が脱出についてあまり興味を示していないことが気がかりのようだ。それと、あなたの一人称が興味ありそうなものを知りたいらしい
それが何故か。あなたの一人称の勘が、あまり彼女に情報を与えるのは危険だと囁いていて、その通りに情報を絞って話していた


不二咲 千尋
え、えっとぉ…ど、どうしよう、ね
どうやら彼自身、未だどう行動するか決めかねているらしい。それならば、情報を聞き出すことに趣を置こう。と、そう決める
こちらからアレコレ聞き、その流れで問題のない情報はあなたの一人称からも零せば、尋問のようだと思われることは無かった。…そもそも彼にそんな発想があるか、分からないけれど
そうしていくうちに、彼という一人の人間に興味が出てくる。それは関係ないことなのに、惹かれるということは、それだけ大切なこと。なのかもしれない

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