山口side
小学生のとき、初恋をした。
でも、それは失恋になった。
直接言葉で言われたわけじゃないけど、俺の勘がそう言った。
小学5年生の時、ツッキーと仲良くなり始めて、元々ツッキーと仲良かったあなたとも話すようになった。
次第に、あなたのことを好きになった。
何事にも全力で、楽しんでいて、心配になるくらい優しくて、包容力があって、天然だから守ってあげたくなる感じで、、、。
好きだ。った。
でも、中3の卒業前にある会話を聞いてしまった。
ある日の放課後、廊下を歩いてたら不意打ちで教室にいる奴の会話が聞こえた。
クラスの男子1「なあなあ!月島って絶対東雲のこと好きだよな!」
クラスの男子2「確かにいっつも一緒にいるし!って言ったら山口もじゃね!?」
クラスの男子1「いや山口は違うだろ!!笑笑 月島は分かりやすすぎるんだよ」
クラスの男子2「確かにあれはわかりやすいな笑」
え、ツッキーってあなたのこと好きなの、?
いつから?俺とツッキーが出会う前から?
もしかして俺よりもずっと長い間好きなのか、?
あなたもツッキーのことが好きなのか?
考えるうちに分らなくなる。
月島「山口、なにぼーっとしてんの、帰るよ」
山口「ごめん!ツッキー!」
ツッキーはあなたのことが好き?
あなたはツッキーのことが好き?
俺は自分に自信がないし、根性もない方、、。
ツッキー本人勿論聞けやしない。
だから、、
こんな性格ゆえに勝手な解釈をして、自分の気持ちにそっと蓋をした。
そして、2人とも、、大好きだから。
大好きだから2人とも、、幸せになって。
それ以降、俺は頑張って恋愛面であなたを見ないようにした。
友達として、大事な幼馴染として、
ずっと、ずっと好きだよ。
高校に上がって、相変わらずツッキーのことで、女子から話しかけられる。
ツッキーはあなたのもんだぞ!って気持ちでいつも答えてるけど!
でもなんであなたには話かけないんだろう、、。
あなた「多分だけど、みんな私のことライバルって勘違いしてるんじゃないかな。(ボソッ)」
と、隣で悲しそうな顔で呟く。
山口「え!なに!?声出てた!?」
あなた「あっはは!出てたよ。しっかり」
そう言ったあなたは微笑んだ。やっぱり守ってあげたくなるような笑顔。
もう一度誓った。俺は何がなんでもあなたが笑顔になるためなら守り抜く。と。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!