クレア「ラピスさーん、起きてくださーい。」
クレアに体を揺すられ、深いところにあった意識が急激に浮上する。
はっとして飛び起きると、そこは夢の中ではなく図書館の中。
クレア「具合が悪いんですか?」
ラピス「いや、別に...。」
ちょっと悪い夢を見ただけ、と言う言葉は飲み込んだ。
この少女は人の暗い部分も抱え込んでしまう。
だから、些細な事でも話すのは良くないと、L社では学んだのだ。
ラピス「...もうすぐ接待でしょう?図書館の危険度も上がったのだから、そろそろ協会が動き出すわね。」
クレア「そうですね。...うーん、ツヴァイでしょうか。シやセンクは門外漢って気がしますし。」
ラピス「最初に来る協会の事?....まあ、そうね。」
招待状を送るための本を手に取り、中を開く。
確か、ツヴァイ事務所は治安保全が仕事だったはず。
ならこのL社跡地を守っている可能性も高い。
ラピス「あ、ほら。答え合わせはここでできそうよ。」
本を開いた先で見えたのは、とあるフィクサー事務所の情景だった。
平和で暇、と言う言葉が聞こえたが、それは良いことである。
彼らはツヴァイ協会の協力事務所らしく、カーマの予想は当たったと言える。
クレア「...楽しそうですね。フィクサーには珍しいですよ、こういう人たち。」
まだ低級なんですかね、と興味深そうに本をのぞき込んでいる。
二人のフィクサーがケーキの事で喧嘩しており、奥からやってきたリーダーらしきフィクサーが宥めていた。
アンジェラがいつの間にか招待状を送っていたらしく、金になるかもと図書館へ来ることになっていた。
クレア「金になるものって....来るならもう少し後に来たらいいのに。」
情報は金になるだろうけど、まだ高く売れる程度の金はない。
しいていうなら、23区の料理人たちが喜びそうな仕入先くらいだ。
ラピス「準備しましょう。今回は貴方の階層で接待するみたいだから。」
作者です。
アンケートの結果がある程度集まるまで気ままに更新します。
ちなみに投稿日と言うのは、1週間に最低でもこの日には投稿する、と言うものなので、1週間に1話と言うわけではないです。
作者がネタ思いつくのが急なので、思いついたときに追加で投稿します。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!