5時間目
先生も俺に何があった事を察したのか今日だけは
机に突っ伏して授業を聞いていなくても何も口を出してこなかった
何でちゃんと話聞いてあげなかったん
他に理由あったかもしれないやん
『侑くんはいつもいつも重いの』
『私、別に侑くんのこと好きじゃない』
どこから間違えたん
どこからそう思われてたん
最初からそう思ってたん
全部全部、俺が構ってやって言ったら嬉しそうな態度をとるから
重いなんて
そんなこと頭になかったねん
『最低やな、やっぱお前も喧しい』
『二度と俺の前から現れんなや』
全然
全然そんなこと思っとらん
なのになんであんな
『なんでなん・・・』
取り返しのつかないことを言ったん
あなた泣いてたやん
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。