第4話

「全く、これっぽっちも、似てない。」
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2023/11/21 11:33 更新
________
____________私達、ずっと親友!




あぁ、また、嫌な夢を見た。
如月 千夏
……私の記憶から消えて欲しいなぁ。
なんて、言ってみたりはするけれど。
結局、忘れることも、忘れようとすることも、私にはできないのだ。親友だから。
如月 千夏
……朝ごはん、今日も抜いていこう。
如月 千夏
ああ、けど、報告先にしなきゃ。
霜月 神奈
…あっ、あの、如月さん、……!
如月 千夏
…どうしたの?
霜月 神奈
あのっ、今日、っ、私初めて怪物と戦うの!
霜月 神奈
だからっ、えっと、、その……。
如月 千夏
…?
霜月 神奈
如月さんっ、ヒーロー好きなら見に来て欲しい、…、
彼女の声は、後半になるにつれドンドン小さくなっていった。
如月 千夏
……ヒーローの戦い、なにか勘違いしてない?
如月 千夏
それか、怪物をナメてるの?
如月 千夏
闘技場じゃないんだから、誰が人が命懸けで相手を殺すための戦うところを見たいのよ。
なんだか無性に腹が立って仕方がない。
馬鹿にしているわけが無いのは理解しているけれど。だって、おかしいと思わない?
アニメや漫画の話じゃないんだから。命懸けで、どちらも相手を本気で殺そうとしているような戦いを見に来て、なんて。
如月 千夏
……私が間違ってた。
如月 千夏
貴方は、私の嫌いな人と似てると言ったけれど。全く似てなかった。
如月 千夏
全く、これっぽっちも、似てない。
あぁ、けど。思い返してみると、ヒーローになったばかりの頃は、彼女みたいにそう言っていた気もする。
けれど、けれど、あの子は死んだから。
まるで、私の親友の死をバカにされたような気がして、私はつい彼女に酷く言ってしまった。
霜月 神奈
…え、あ、………ごっ、ごめんなさいごめんなさい…っ
霜月 神奈
本当、ちがっ、許してください、ごめんなさい…っ
如月 千夏
………。
気分が悪い。
この子も虐められていたのだろう。だから、ヒーローになった。いや、ならされた。
だからか、搾取される側の癖が抜けきっていない。すぐに謝って、腰がひくくて。
そんな所も、似ていて吐き気がする。
如月 千夏
……次の授業、移動教室だから。
そう言って、私は彼女の顔を見ないようにしながら、さっさと移動教室に向かった。
如月 千夏
……
如月 千夏
お腹、空いたなぁ。
朝ごはん、やっぱり食べればよかった。

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