日が暮れてゆく
鴉に導かれるままに
森の中を走る
少し不満げに言ってみる
諦めて後を追うことに専念する
しばらく走っていると大きな館が見えてきた
庭にある植物を眺めながら
雪の案内を無視していきたいところへ行く
雪に羽織を引っ張られながら
少し開けたところに来た
長い縁側 石がびっしりと敷き詰められている
私は反射的に膝をついて頭を下げた
思いもしなかった言葉を聞いて驚いてしまう
下げた頭を上げお館様の目をしっかりと見つめる
お館様に背を向けて走り出す
なぜか希望に満ちている
十二鬼月を倒して
同期のみんなを守れるくらい強くなって
しのぶさんと肩を並べて傍で支えれる
何故か本当にあるかわからない未来を想像する
手を強く握りしめ胸をドンッと叩く
空を見上げ何事もないように光り続ける月をみる












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!