第71話

📕
293
2024/06/04 21:00
ドット
…2人とも距離が近くねぇか?
ランス
そうか?
フィン
うん、なんか、親猫と子猫みたい
あなた
まぁ、うん
あなた
昔の事も全部思い出せたし
あなた
距離感は変わってないと思うんだけど…
ランス
少し距離感が昔に戻ったのかもな
あなた
それはあるかも
フィン
一体どんな関係?!
ドット
もうお前ら付き合っちゃえよ
ドット
距離すんげぇちけぇし
まぁ、確かに距離は近いかも
私がランスの袖を掴み続けてる位だから…
ランス
付き合うか?
あなた
別にいいよ
フィン
え、それでいいの?!
あなた
うん
あなた
ランスだし
ドット
結局世の中顔か…
あなた
いや、別に私はランスだからいいだけで、ほかのイケメンと呼ばれる部類の…例えばシュエンとかだったとしても別に付き合おうとは思わないよ?
あなた
ランスとはお互い色々知ってるからね
ランス
まぁ、実際幼馴染だしな
あなた
そゆことー
フィン
ヤバいカップル誕生したよ…
ドット
ヤバいって、強すぎるだけじゃなくて顔も頭もいいからなコイツら
フィン
うわぁ、2人の出会いがどこから一緒か分からないからなんとも言えないけどあっさり付き合ったよコイツら…
ランス
俺の彼女ってだけで手を出す男が減ればまぁ、いいんじゃないのか
あなた
そうねぇ、多少私にヘイトが向かってでも、ランスが過ごしやすくなってくれればいいんだけど
あなた
有り得る事象は、私とランスを引き剥がそうとして、ランスを堕とそうとする女が大量に現れる可能性が…
ランス
それぐらいなら耐えられる
あなた
おk
あなた
なんかあったら言うんだよ
ランス
うん
ドット
コイツら以心伝心してるだろ
ドット
と言うか似合ってるな
フィン
ドットくんがそこまで言うなんて…
ドット
まぁ、このレベルまでにあってたら嫉妬もクソもねぇよ
ドットくんが珍しいな…
そんなに言う程だろうか?
フィン
まぁ、2人はもう既に熟年夫婦というか、親子というか…
フィン
まぁ、すっごくお似合いだよ…うん…
フィン
似合いすぎて何も言えない…
という訳で本日、ヴァルキスの裏山に来てます
神覚者としての仕事の一貫です
魔法教育管理にでもなると、学校の周りの環境調査まで含まれるんだよね
あなた
クソがよォ、遠いんじゃぁ…
あなた
帰ったら、ツララ成分吸収しよ…
私は、崖上の見晴らしのいい場所に着いた
あなた
わぁ、すっごい
ヴァルキス魔学校を一望できるこの場所はダークな場所なのに、どこか神秘さを感じる
崖の縁に座り、そして少し休憩する事にした
あなた
凄い
ただ、油断してしまった
あなた
ッ?!
崖が崩れる
そんな事なんてあるのか?
さすがにそれは想定外だ
呪文を唱える時間が無い
どうしようなんて迷ってる暇は無い
とにかく早めに抗うしか…
タンタンタン
テンポよく駆け上がる音が聞こえ、その音の方を向くと、山羊が崩れた瓦礫を蹴りながら上へと上っていく
めっちゃ運動神経いいじゃんあの山羊…
その山羊は私の下を通過して…
あなた
ん?
あれ、私持ち上げられてる?
アルゲディ
私、アルゲディと申します
アルゲディ
目印が貴女を助けよとの命令を下した故、現在救助しております
アルゲディ
貴女のフェンリルの圧が恐ろしいので私は早めに去りますが、もし何かあれば、名を呼んでもらえると助かります
アルゲディさんは、郵便配達員のような、スーツを着た服装の女の人で、山羊の角が特徴
アルゲディさんは、私を崖の上に下ろして、早くも立ち去ろうとする
あなた
待って
アルゲディ
どう致しましたか?
あなた
目印って誰…?
アルゲディ
…秘匿情報です
あなた
あと、水瓶を持ってる人って知ってる?
アルゲディ
あー、サダルスウドの事ですか
アルゲディ
そこまできにする必要は無いですよ
アルゲディ
アイツも目印に指示されただけの奴ですから
あなた
あの、命を助けてくれてありがとうございました!
アルゲディ
まぁ、別に私に言わないで欲しいですね
アルゲディ
助けようとしたのは目印ですから
ネメシス様だぜ☆
毎日投稿47日目

プリ小説オーディオドラマ