ねェ、其処のアナタ!
本当ハ期待していたンでしょう?
何もかもを救ッてくれる!みたいな。
「 カミサマ? 」
怖い未来ハ目を瞑ッて
刺さる言葉ハ耳塞いで
勇気ない本音呑み込ンで
行き着いた先は神頼み?
コツ、コツ、コツ。靴底がアスファルトを叩く音が響く。辺りは静寂と、闇に呑まれていた。街灯を頼りに彼女 _ "Mzr"は歩を進める。なんとなく、ただなんとなくぼんやりと歩いていた。白髪の、全体的に白い彼女。ぼんやりと進んでいれば、小さな少女が居た。__?。何故?何故、こんな所にひとりでこの子は此処に?確実におかしい。現在時刻は23時過ぎぐらいだろう、親も連れず何故ひとりで此処に居るのか。疑問で仕方がなかった。なんとなく、恐怖感を覚える。・・彼女が困惑していれば少女は静かに口を開き、彼女に向けてこう言った。
「 ねぇ、そこのあなた。 」
確実に自分に向けられている言葉だと認識した彼女は、困惑気味に少女を見た。少女の口から次の言葉が出るまで、そう時間は掛からなかった。
「 期待してる事、あるんでしょう? 」
どくり、と心臓が跳ねた。少女は続けて言う。
「 何もかもを救ってくれる、みたいな。 」
「 神樣? 」
また、どくりと跳ねた。今度は先程よりも大きく跳ねた。何故、この少女が?自分の事を?これ以上少女と居るのはマズイ、そう自分の中の感覚が告げていた。本能か、第六感というものか。分からないが確実に、警鐘が鳴っているのは事実。だと言うのに、彼女は動けなかった。魅入られたかの様に、その場から動けず少女から目を離せなかった。
ぐらり、と視界が歪んだ気がした。
思わず目を瞑って、聞きたくない、とでも言うように彼女は耳を塞ぐ。
唐突に、記憶がフラッシュバックした。幼い頃の記憶が。
幼少期の彼女はそれなりに裕福だった。容姿も周りより可愛く、それなりに頭も使えた。問題だったのは引っ込み思案な性格だった。何か言いたい事があってもそれを言えず、今までずっと呑み込んで生きて来た。ずっと、ずっとずっとずっと。何も言えず、周りに合わせ生きて来た。
"__アァ、神樣。叶う事ならば、自分の意思でちゃんと生きれる様になりたい"
彼女はいつしかそう思う様になっていた。
縋るように、ただ祈り続けて来たのだった。
__ハッとした。現実に引き戻された様に。
いつの間にか彼女は俯いていた。顔を上げれば、少女はもう居なかった。周りを見回しても、暗闇で少女が居る気配はなかった。
あの少女の正体がなんだったのか、なんて彼女にはどうでもよかった。ただ、今はこの不安感を拭いたい。その一心で彼女は帰路へと着くのだった。
ハイ、チョコもちデース。個人的に大分満足行ってないです。下手でごめんなさーい!!
( 界隈*MMMR*Mzr樣 )












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。