第3話

2 - 出来損ない
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2024/09/08 02:11 更新
































     「 藍透、話を聞いてますか ?」




聞き慣れた、冷静で怒りの滲む声で視界がはっきりする。


いつの間にか考え事をしていたらしい。


正座している私の前に、御立腹のお母様が綺麗な姿勢で座っている。




_雨吟@あまぎ_ _藍透@あいす_
雨吟あまぎ 藍透あいす
……はい、お母様
お母様
人に叱られている時に気を抜くんじゃありません
_雨吟@あまぎ_ _藍透@あいす_
雨吟あまぎ 藍透あいす
申し訳御座いません
お母様
全く、貴方には自覚が足りていません
お母様
" 雨吟神社 " を継ぐ者として、何事にも ___ 
_雨吟@あまぎ_ _藍透@あいす_
雨吟あまぎ 藍透あいす
( ……ああ、まだ続くのか )





有り難く面倒で素敵な、お母様の説教は続く。




全てにおいて1番の座にいなければなりません。


 ___ ハイレベルな学園なんだから、かなり難しくないですか?




目上の人が話している時は、しっかり敬意を持って耳を傾けなさい。


 ___ 敬う気持ちなんて、持てそうにありません。




全員の手本となる人間になる為、日々努力しなさい。


 ___ 週に1度だけしか、まとまった休憩時間がないのにでしょうか。




…ほら、長時間正座していて足が痺れても、隠し通しなさい。


 ___ だって、話が長いから仕方がないでしょう。




紡がれる言葉に、微笑みながら、けれど反省しているような表情を向ける。


心の中で浮かぶ反論は、泡のように弾けるだけ。




お母様
良いですか、貴方は神子みこなのですから ___
_雨吟@あまぎ_ _藍透@あいす_
雨吟あまぎ 藍透あいす
( また、 " 神子だから "  )





我が家は雨吟神社で、代々巫女として継いでいる。


だけど、神子みこは少し違う。




神子はその文字通り、 " 神の子 " と言われている。




うちの神社の10代目だった巫女はある日、夢を視たそうで。


神社で祀っている神様が現れたらしい。




「 我が愛し子よ、よくお聞きなさい 」


「 そなたらは我ら神々の子孫である 」


「 そして10代目、20代目、30代目…と、10代ごとにその恩恵を持った神子が生まれる 」


「 神子それぞれの特徴を持った夢を毎晩視るだろう 」


「 そなたは夢で我ら神々と干渉できる 」




…そしてその通り、代々その年の跡継ぎの神子は夢を視た。


ある者は未来を、ある者は過去を、ある者は人の心を。


欠かさず毎晩視たそうだ。




そして、40代目である、私。


神子は10~19歳の間に " 夢 " を視るようになるらしい。


現在時刻の年齢は17歳で、タイムリミットが近付いてきている。


けれど…私は…




お母様
そのように過ごしているから " 夢 " を視ないのですよ
_雨吟@あまぎ_ _藍透@あいす_
雨吟あまぎ 藍透あいす
…はい





そう、私は未だ、夢を視ることが出来ていない。




とんだ出来損ないである。





















___ 私は、本当に、神子神の子なのかな…?























































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