第4話

すれちがい
418
2022/01/03 00:56
その日は、いつもよりよく眠れた。


朝もスッキリと起きれた。


朝食を食べに大広間に行くと、生徒の群れが出来ていた。


誰かを囲んでいるらしい。


人の群れをかき分けて行くと、そこにはハリーとドラコがいた。


どうやら、喧嘩をしているらしい。


お互い、にらみ合っている。
あなた
あなた
ちょっと、二人とも、何をしているのっ!?
ハリー
ハリー
あなた。
ドラコ
ドラコ
なんだ、あなたか。
あなた
あなた
二人とも、また喧嘩してるんじゃないでしょうねっ?
ハリー
ハリー
ち、違うよ。マルフォイが仕掛けてきたんだ。
あなた
あなた
ハリー、ドラコが仕掛けてきても、反撃しないで。あなたも悪くなっちゃう。
ハリー
ハリー
ごめん。
あなた
あなた
それから、ドラコ、ハリーと喧嘩ばかりしないでよっ!
ドラコ
ドラコ
なっ、フンッ。ポッターの肩を持つのか。
あなた
あなた
そっ、そうゆうわけじゃないっ!ただ私は二人に仲良くしてほしいだけっ!
ドラコ
ドラコ
仲良く?こんな、血を裏切るものと穢れた血と仲良くしてる奴とか?そんなのごめんだね。
あなた
あなた
なっ。
ベシッ。


頭に血が上って、気が付いたらひと時も忘れたことのないドラコの横っ面をたたいてしまった。
ドラコ
ドラコ
あなた..。君がそんな人だとは思わなかったよ。
あなた
あなた
なっ、待って、ドラコ...。
ドラコは叩かれた頬を抑えてどこかへ行ってしまった。


やってしまった。


私のせいだ。


壁を作っていた大勢の生徒は時間が動き始めたように、皆大広間に朝食を食べに行ってしまった。


後悔と怒りが混ざってあふれてくる涙。
ハーマイオニー
ハーマイオニー
あなたっ..。大丈夫?
ハリー
ハリー
ごめん。あんなことさせて。僕のせいだ。本当にごめん。
あなた
あなた
うっ、ひっく、だ..大丈夫...。ハリーの..せいじゃ..ないわ。私が叩いちゃったんですもの。誰が見ても、私が悪いわ。
ロン
ロン
でも、いい気味だよな。マルフォイの奴。
ハーマイオニー
ハーマイオニー
ロンッ!!
ロン
ロン
イッタ!!おい、ハーマイオニー!俺の足、踏むなよっ!!
あなた
あなた
フフ、本当に三人とも、ごめんね。
ハーマイオニー
ハーマイオニー
いいのよ。むしろ、私たちがお礼を言うべきだわ。本当にありがとう。
ロン
ロン
ほんとだよ。ありがとう。
ハリー
ハリー
そうだね。ありがとう。
あなた
あなた
どういたしまして。
ハーマイオニー
ハーマイオニー
さて、朝食を食べに行こうかしら?
ロン
ロン
その前に、ハーマイオニーっ!!俺に謝れよっ!!
ハーマイオニー
ハーマイオニー
あら、何の事かしら?
ああ、私は世界で一番いい友達を持ったな。


本当に、ありがとう。

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