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第46話

🗡 . !
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2025/12/26 15:20 更新
成程、皆様はあれが
“ 幸せな嘘 ” である、と。

ちなみに、前回のエイプリルフールから約9ヶ月。
だいぶ時間空いてますね申し訳ありませんでした。

これからは、どう足掻いても “ 本当 ” の話です。

楽しんで頂ければ幸いです。
          ホントウのお話
居なくなった彼女を探しに、必死で走る。何処にいるのか、今何をしているのか、なんて何も知らない。

けどあのままじゃ、なぜか大切なものを完全に無くしてしまう気がして。

夢みたいなさっきの出来事がずっと頭の中で繰り返して、どうしても忘れられなくて。忘れたくなくて。
























kn「  シャークん?なに、してるの、そんな必死で。  」

kn「 なに、侵入者、? 」
























廊下を走っていると、全力な俺を見て凄く戸惑った様子のきんときに出会った。

きんときに全部説明する暇はなくて、でもきんときにだって言って一緒に探した方が良かったから。
























shk『  あなたが、!  』

kn「 ……ど、ういうこと。 」
























その青い瞳が揺れて、微かにきんときの声が震えた。それは無理もない。俺だってそうだ。だってもう死んだはずなんだから。

遺体は丁寧に処理して、綺麗に棺桶に入れて埋めたはずなんだから。

忘れもしない。忘れもできない。君のもう二度と開かないと思っていた綺麗な瞳。
























kn「  …もうよくわかんないけど、
   とりあえず探せって事ね、? 」

shk『 …そう、! 頼んだ 』























困惑したような彼と目を交わしてから、お互い背を向けて走り出す。

なんとなく、君との思い出の場所を思いつく限りに沢山回ってみた。























けど君の姿はどこにも見えなくて、残す1つは────






















shk『  訓練場…!  』























あなたに沢山魔法を教えて貰って、沢山その魔法を練習して、あなたに勝てるようにずっと訓練を積んできた

俺にとって一番の思い出の場所。
























shk『  …、さすがに、な。  』























まるで全て仕組まれた御伽噺の様に、ここに可憐と佇む君なんて居る訳もなくて。

全て、俺の勘違いだったのかな。
今までの事は全部幸せな嘘で、俺の妄想にすぎなくて。


じわ、と滲む視界の中に、微かに紫色に揺れる光が見えた。
























shk『  アイ、リス。  』






















パン、と弾けるように脳が揺れた。
何で思い出せなかったんだろう。大事な事だったのに。君が教えてくれた大事な魔法だったのに。


“ 時を戻す魔法 ”


結局、君を蘇らせることが出来なかったから、きっと無意識に閉じ込めていた。

あれから沢山この魔法について学んだ。あなたの為だけに沢山の時間をこの魔法に費やした。




俺は、この魔法の使用条件が分かったんだ。


それは
  “ 対象の物の情報を理解し、手で触れていること ”


俺はアイリスの“葉”を持ったまま“花”に魔法を使おうとした。だから、使えなかった。



でも、。



この魔法はあなたにも使えなかった。何回もあなたの身体を丁寧に抱え上げて魔法を使おうとした。

けど魔法は使えなかった。


ここから考えられることはたった一つ。


俺は結局、あなたのエルフとしての本当の名前を知れていなかったということ。あんなに近くにいたのにね。





















shk『  …誰も、来てないよな。  』
























俺はそっと壁に触れて、魔力を込めて“ あの日 ”を鮮明に思い出す。

あなたのことは知らなくても、あなたと過ごしたこの空間はよく知っている。


だから、俺は“訓練場”の時を戻すことにした。


メイドを募集したのは4月。だから、およそ1年前。これだけ大きい空間で、1年という長い時間を巻き戻すことはかなり難しいから…

会えても、ほんの数秒とか、それだけ。


でもさ、。きみをちゃんと取り戻すために。俺の人生をかけるから。だからさ。もう1回だけ、チャンスちょうだい。





ぐ、と全身の魔力を全て込めると、



後ろから、今いちばん聞きたかった声が聞こえてきた。























「  シャークん、様?急に、壁に寄りかかって…
  どうなされたんですか、? 」

「 もしかして、体調が… 」


shk『 … い、や。大丈夫、。 』
























震える口角をぐっと上げて、ちゃんと笑えているかどうか分からないけど、心配させないように笑みを崩さない。

それに、もう既にこの空間が不安定になっている。

でも、早く伝えなきゃって気持ちがどんどん先に出ちゃって声が上手く出ない。伝えないと、はやく。
























shk『  …あなた。  』

「 … はい。 」






















いつになく真剣な君の顔が、次第に淡く薄れていく。あなたも何かを察したような顔をしていた。 

けど、これだけは絶対に、。
























shk『  …  本当の名前、おしえて。  』

「 … 」























ぎゅ、と君の手を握って答えを待つ。

霧にでも包まれたかのように、どんどん君の顔が見えなくなっていって、手の感覚も薄れていく。

…やっぱり、ダメなのかな。なんて、ぎゅ、と唇を噛んだ時。


朧げな君の笑顔が、優しく言葉を放った。
























「    “ ──────── 。 ”   」



shk『 …ぇ、 』

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