第55話

2回目の訪問
75
2025/10/03 09:00 更新
キムテス
ルナちゃんが居そうな場所?
おっP
居そうっていうか、俺がルナを連れて行った場所だし黒猫が居るからもしかしたらって
思い出したのは雨音のことだった。

ルナが動物病院で会った時から気になっている様子だったし1度家にお邪魔した時も相性はさほど悪くなく、何なら仲良さそうに見えた。
キムテス
黒猫…ルナちゃんに似てるの?
おっP
似てるってより生き写しみたいな…それこそ__
おっP
親子、みたいな
キムテス
へー、親子かぁ…
俺が率直に感想を述べれば、キムテスは状況を整理するように声を出す。
キムテス
…それで、こんな立派な家まで?
おっP
うん、また何時でも来てって言っては貰ってるけど
黒い大きな門の前で立ち止まる。

流石に二日連続で来るのはダメだっただろうかとかでも緊急事態だしとか、余計な思考だけがぐるぐると回った。
「にゃあー」

猫の鳴き声がしてふと視線を下げれば、大きな黒猫。

見間違うはずがない。
おっP
雨音…
キムテス
君が雨音って言うの?
視線が俺に1度向き、俺の事は先日の相手だと識別したのかキムテスのほうにすっと歩いた。

じーっと翡翠色の瞳がキムテスを捉え、差し出された手に近づく。
キムテス
確かにルナちゃんにそっくり
そんな言葉を聞いていたのかいないのか、しばらくキムテスに撫でられ目を細めた後俺の方を見た。

まるで今日はルナが居ないのか聞くように。
口を開こうとしたその時だった。
おじいさん
おや、今日も来客とは珍しい
おじいさんが姿を見せ、雨音は俺たちの足元から離れおじいさんを守るようにぴたっと横に着く。
おっP
お邪魔してます
どう話を持っていくべきか悩んでいる間に、おじいさんは何か察したようだった。

長年生きていると培われる勘とかだろうか。
おじいさん
上がってください、話はゆっくり縁側ででも
おっP
__!ありがとうございます
おじいさん
お友達さんも良ければ
キムテス
あ、ありがとうございます
昨日と同じように雨音に先導され縁側へと向かう。

心地よい日差しが頬を照らした。

事情を話す間、雨音はじっとこちらを見つめていた。

昨日の日向で丸まっている姿から想像出来ないほど。
その時もまだ知らなかった。

雨音とルナの繋がりを。

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