第13話

🐍✧‧˚✧‧☪·̩͙ XII
4,317
2021/04/18 01:54
あなた
オブリビエイド.........













大好きな人に忘れられる悲しみで手が震える。












ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
あなた.........?









ドラコに向けていたはずの杖は、








いつの間にか床を指していた。










あなた
あれ、私、なんで.......
ベラトリックス・レストレンジ
ベラトリックス・レストレンジ
馬鹿なことはさせないよ、あなた。






お姉ちゃんの魔法.........ッ







腕が上がらない、ドラコに魔法をかけれない.........







ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
何するつもりだよあなた、何で僕にその魔法を.........何で、、、








何故僕を頼らない、とドラコに抱きしめられる。










ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
僕の記憶からあなたを消すなんてことは絶対にさせない。もうしないでくれ。
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
約束してくれ、、、
あなた
.........ごめんドラコ、、








お姉ちゃんの魔法が解けているうちに、と杖を向ける。






ベラトリックス・レストレンジ
ベラトリックス・レストレンジ
インペディメンタ!!







咄嗟に妨害の魔法をかけられる。




あなた
ッ.............
ベラトリックス・レストレンジ
ベラトリックス・レストレンジ
痛かったか.....?すまないあなた.....
ベラトリックス・レストレンジ
ベラトリックス・レストレンジ
.........これは一旦没収だ。







杖を取られる。











それが無いと何もできない。










無詠唱はできるけど杖なしは出来ないの。









あなた
返してお姉ちゃん.........
ベラトリックス・レストレンジ
ベラトリックス・レストレンジ
無理だね。これはドラコに預ける。
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
僕に.....?
ベラトリックス・レストレンジ
ベラトリックス・レストレンジ
あんたの恋人だろ。二人で話しあいな。
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
.........感謝する
ベラトリックス・レストレンジ
ベラトリックス・レストレンジ
じゃあ私はこれで席を外すよ。何かあったらフクロウをよこしな
あなた
お姉ちゃん.........ちゃんと帰ってきてね?
ベラトリックス・レストレンジ
ベラトリックス・レストレンジ
もちろんだ。あなたが結婚するまでは死なないよ。結婚式には呼んでくれよ










そんな場合じゃないか、と笑いお姉ちゃんは去って行く。















ふ、とドラコに向き合う。










あなた
.............ドラコ、もう良いでしょ、返して
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
ダメだ。今君に返したらまた僕に魔法をかけようとするだろう。
あなた
だって、、、
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
何故こんなことをする?
あなた
ドラコに.....普通に暮らして欲しいから、、、幸せになって欲しいから.........
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
本当に僕がこんなことを望んでいると思うか!?あなたを忘れて、あの人の元で人を殺すあなたの事を思い出せもせず放っておいて!
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
それで僕が.............幸せだと思うか、、、?
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
死喰い人で良いんだ、僕は。これが僕の宿命なんだ。マルフォイの。
あなた
そんなことない!宿命なんて関係ない、、、
あなた
ドラコは人を殺せない。絶対。
あなた
だから私がやる。私は出来る。
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
いい加減にしろ!いつもそうやって君は1人で全部溜め込んでッ.........
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
頼むから僕のことを頼ってくれ.......約束したじゃないか.....隠し事はしないって、、、
あなた
.........ッ
あなた
だって、、、
あなた
マルフォイとして生まれただけでこんな宿命背負うドラコ見てるの辛くてッ.....







思わず涙が零れる。







ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
いいんだ。僕はこの宿命も全部受け入れる。あなたがいるからだ。
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
君はきっと僕を残して死喰い人から解放されてくれないだろう?
あなた
うん.........
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
なら僕たちの選択はひとつだろ?










僕らでに全てを終わらそう、と抱き寄せてくれる。








あなた
うん、うん.........ッ



















あの人にこんな魔法使いふたりで叶うはずがない。









でも2人ならどうだろう。








誰も想像ができないほどの強い愛があれば。
































抱き寄せてくれる彼の体温は何よりも心地が良かった。







守ろう、絶対に。








愛する人を。

























2人で。













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