スマホの画面には0:00の文字。
また今日も日付跨いじゃった。
急がないと終電間に合わないや。
でも、急ぐ気力もない。
しょうがないや。歩いて帰ろうかな。
((ブーブーブーブー))
デスクの上に置いてあるスマホが
鳴り出して我に帰る。
そこには 西畑大吾 の文字。
慌てて電話に出る。
そう言って電話を切られてしまった。
久しぶりに聞いた、大ちゃんの声。
優しくて、甘くて、私の大好きな声。
ライブがあるから関東に行っていて
会えてなかった。
昨日、ライブだったはずなのに
迎えにくるってことは
もう大阪に帰ってきたのかな。
そんなことを考えながら荷物をまとめていると
スマホの画面が光った。
" ついた、向かい側のコンビニの駐車場おる。"
大ちゃんのLINEに
今行くね
と返信し、会社を出た。
コンビニへ向かうと、大ちゃんの車があった。
運転席にいる大ちゃんは
手をおいでおいでって呼んでる。
私は助手席のドアを開けて車に乗り込んだ。














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!