刀也に絆されて、ベッドの中に入る
コイツッ、私の扱いを完璧に解ってやがるッ
私がベッドに入ると、続いて入ってくる
現在、6月の上旬
シングルベッドに、2人で寝るのは、流石に暑い
それに狭い
クッソ、心臓がバクバク言いやがる
刀也は、向き合うように寝ている私をギュッと抱き締める
このままじゃ、鼓動が伝わって、ドキドキしてんのがバレちゃう
だけど、身動きなど取れるはずもない
結局今日も、刀也に振り回されたなぁ
そんな事考えていたら、段々瞼が重くなってきた
刀也の優しい声が聞こえて、その温かさに包まれるように夢の世界へおちていった
目を開けると、まだ外は暗いようだ
刀也はまだ寝ていて、美しすぎる寝顔である
は?顔面国宝か?
少しでも前に身体をよじれば、唇がくっつく距離なのだが
刀也にガッチリ抱き締められてるせいで、身動きをとる事すら許されない
少し身体を下に潜らせる事は可能だが
まだ外は暗いんだ
2度寝ぐらいはいいだろう?
頭を刀也の顔の下に移動させて、私からも刀也に抱き着くような体制になる
瞼が重い
段々視界が暗くなる
テンポのいい音がした
気がした
いつも通りの時間に目を覚まし、温かい感覚に包まれて、幸福感を感じている
人肌の温かさみたいで、それは特別で
とても温かい
今日は休日…
予定は…
ふわぐさと遊園地じゃなかったっけ?
待て、ヤバい
起きなきゃ起きなきゃ準備しなきゃ
取り敢えず、ベッドから出て…
目の前に居るのは何だ?
と言うか、ガッチリ抱き着かれて捕まってんだが?
刀也を揺さぶるも、全然起きようとしない
なんなら、拘束が強くなっている気もする
誰かヘルプミー
助けてぇー
予定に遅れるのだけは勘弁だよー
ぐーっと、刀也の体を押すも、抱きしめる力が強くなって、更に距離が近くなる
ダメだ、羞恥心で死ぬ
退いてくれないのが悪い
あなたちゃん、刀也の事嫌いになっちゃうもんね!
退いた刀也の横を通り抜けて、ベッド脇にあるカーテンを閉める
瞬きの間の早着替えをして、またカーテンを開ける
昨日準備した荷物を引っ掴んで、部屋を出る
部屋を出る直前、刀也の頭の上に見えた好感度は、90だった
また好感度上がってね?












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。