私はすぐに再生ボタンを押して耳を傾けた
その音にほんの少し身を委ねるようにして、気付けば頬が緩んでいた
メッセージを送ってから数分も経たないうちに、ぽん、とまた返信が届く
そのやり取りの余韻にふわりと笑みが浮かんだ後、私ははスマホを見つめたままもうひとつの報告を打ち込んだ
少し迷ったあと、さらにもう一言付け加える
ほんの短い文章
でも自分から『また会うかも』と言えたその一歩が、
私にはちょっとした前進だ
スマホの画面を見つめながら、心の奥がほんのりと温かくなるのを感じていた
その一文を見て、思わず指先が止まる
『楽しみだ』の文字がじんわり胸の奥に染み込んでくる
ほんの短いメッセージなのに、なんでこんなに鼓動が速くなるんだろう
つい笑みがこぼれたその時だった
先程までMVの構成を練っていた瑞希が再びひょいと覗き込んでくる
頬を膨らませる私を、瑞希は楽しそうに見つめてる
そこに、少し離れていた絵名がバチッと反応した
頬がじんわり熱いまま私はスマホの画面をそっと伏せた
胸の奥にほんのり灯った光が、今も静かに瞬いていた
──また、会えるかもしれない
──“冬弥くん”と、同じ教室で
それが今の自分には少しだけ、楽しみだった
新作です❕騎士パロ夢です
到底恋愛とは呼べないような🥞☕️にひたすら歪な愛を注がれる話です
夢主が散々可哀想な目にあっているのでそれに耐えられる方は是非👆🏻
















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。