大きな戦もあれっきり終わり、組織ごとの連携が強まり始めていた
ミヌが産まれてから育児に対して大変な事はあるけど、生活において大変な事は特になく
なんなら幸せで幸せでたまらない
スンミナが仕事に出かけてから俺はミヌと2人でまったり過ごす
外に出ても前のように危険な事は減ったから怒られなくなったし
ミヌを連れた俺とフィリックスの3人でよく出かけたりもしていたんだ
この世界に平和がやっと訪れた
そんな気がしたんだ
フィリックスがトイレに行ったタイミングでミヌもぐずり出すから
俺もトイレに行きミヌのオムツを変える
そうミヌと会話していて、オムツではない臭いがしてくる
ん、?ミヌのう◯ちじゃないし……
なんだっけ、この特有な臭い……
この臭いは嘔吐した物の臭いだとわかったんだ
さっきまでピンピンしてたフィリックスが吐いてる事にびっくりして
ースンミンsideー
自分の部屋に帰るとシンっといつもより静かなリビング
リノヒョンどこか行ってるのかな?と、ネクタイをゆるめながら電気をつけると
リビングのテーブルに置き手紙があった
ちゃんとリノヒョンの匂いとリノヒョンの字体で
「フィリックスの部屋行ってます。夜には帰る」
そう僕は安心して帰ってくる妻のために料理を始めた
うーん、リノヒョンの腕には負けるな……
自分の知っている知識で料理を進めていて感じた
冷蔵庫の中や棚の中は僕の好きな物でいっぱい
リノヒョンが買い物に行くたびに僕の好きなものをストックしていてくれたんだと改めてリノヒョンの愛を感じる
ガチャッ……
帰ってきたリノヒョンからミヌを抱き取ってゆらゆらとあやし始める
そう素早くミルクを作ったリノヒョンがミヌの口に哺乳瓶を当てる
ミルクを飲んで大人しくなったミヌを見ながらリノヒョンが口を開く
そうリノヒョンはすごく優しい顔でにっこりと笑って嬉しそうにしていた
ーフィリックスsideー
リノヒョンに言われてちゃんと婦人科の医者に診てもらうと
僕はなんと妊娠していることが分かったんだ
予定もしてなかったからあまりの突然の事態にびっくり
そうリノヒョンが言うなら、大丈夫だよ…ね?
〜〜〜
ドキドキと心臓がうるさい中、ヒョンジナの帰りを待つ
前みたいに血まみれになって帰ってくる事もなくなったから、安心して帰りを待てるんだ
いつも通りを装って振る舞うけど
ヒョンジナは僕がお医者さんに診てもらっていた診察の前で立ち止まった
そうガツガツと僕の方に迫ってくるヒョンジナ
緊張で文法が訳わかんなくなってるよぉッ……
ど、どこから伝えよう……!?
そうヒョンジナが僕のほっぺを大きな手で包み込んで聞いてくる
自分でもわからないうちに涙が溢れていたんだ
さっきお医者さんに言われたときは実感がなくて
まさか自分が妊娠してるなんて思ってもなかったから
現実味がなかったけど、いざヒョンジナに伝えなきゃって思うと
本当に僕、妊娠したんだって心に来るものがあったから
ポロポロ涙を流して下を向いたままそう言うと部屋に沈黙が流れる
あれ、ヒョンジナ……嬉しくなかった、?
嫌だったかな………?まだ早かった……?
顔を上げると僕を見たまま涙を流すヒョンジナがいたんだ
こんなに一緒にいてヒョンジナの涙を見るのは初めてだった
ヒョンジナは僕を目一杯抱きしめてグルグルと回った
アッパとオンマになる準備が始まった僕たちは深くてお互いを確かめ合うキスを交わしたんだ























編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!