あの日、病院で意識を取り戻してから、
俺の日常は少しずつ変わった
体調は不安定で、
呼吸は以前のようにスムーズではない
それでも、あのとき決意した通り、
治療を受けることにした
入院生活は、予想以上に孤独だった
ベッドの上で天井を見つめ、
点滴の音を聞きながら過ごす時間
窓から差し込む光も、病室の白さも、普段の活動の
賑やかさに比べれば静かすぎて心がざわつく
けれど、
そんな中でもメンバーたちは何度も訪ねてきてくれた
たっつん と なお兄 は
相変わらず冗談めいた顔で病室にやってくる
シヴァさん 、うり 、どぬ は小さな手土産を持って、
わちゃわちゃとやってくる
みんなそれぞれのやり方で俺の心を温めてくれた
特に ゆあんくん は、ベッドの脇で座り込んで
小さく手を握ってくれることが多かった
その言葉は、どんな薬よりも効く
胸の奥がぎゅっとなって、
同時に守りたいという気持ちが膨らむ
治療は辛かった
肺の痛み、咳、呼吸の苦しさ
それでも、メンバーの顔を思い浮かべると、
もう逃げ出したくなるような気持ちは消える
何度もそう自分に言い聞かせた
ある日、ゆあんくん がベッドの脇に座って、
ちょっといたずらっぽく笑った
その言葉に、俺は笑ってしまった
体は弱っても、心は動かされる
笑顔が力になる瞬間だった
数か月が過ぎ、体調は徐々に安定してきた
退院の許可が下りる日、
メンバー全員が病院に駆けつけてくれた
みんなが笑顔で迎えてくれる
そんな空間が暖かかった
ゆあんくん は小さくジャンプして、
全力で抱きついてきた
その瞬間、俺は改めて思う
活動再開の日
久しぶりにシェアハウスにお邪魔すると、
懐かしい空気とみんなの声が迎えてくれる
パソコンの前に座り、みんなとゲームをする
体はまだ万全じゃないけれど、心は確かに元気だ
ゆあんくん の笑顔が、たっつん や のあさん の声が
うり や えとさん 、ヒロくん に どぬちゃん 、
シヴァさん に なお兄 、もふくん 、るな ……
みんなの存在が、俺を支えてくれる
体調を考え、無理はできない
けど、それでもこの空気 この笑顔に囲まれていると、
生きている実感が湧く
休憩中、ソファで休んでいると
ゆあんくん がこっちをまっすぐ向いてにやりと笑った
心臓を鷲掴みされたような気持ちで、締め付けられた
その瞬間、体の疲れも、過去の不安も、
すべて少しだけ遠くに感じた
あの日から変わったこと ……
俺は自分の限界を知った
でも、仲間たちの力と笑顔、
支えがあればまだ生きていける
まだ笑える … まだ、やりたいことがある
夜
静かになったリビングで、俺は深呼吸をする
俺はソファに寝そべる ゆあんくん の寝息を聞きながら、
そっと髪を撫でる
生きること、笑うこと、支え合うこと
そして、みんなと一緒に歩むこと ……
それが、今の俺のすべてだ
こうして、俺は治療を経て、活動を休止した期間を
乗り越え、仲間たちと共にまた歩み始める
これからも日常の中で、笑い、悩み、
そして支え合いながら ……
俺たちは、前を向いて進んでいくのだ
end












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!