第29話

#28
684
2021/04/05 12:15


『母ちゃん が ..... 仕事してる ..... 』



と シキ が 呟いた



私達は 少しの間 空いた口が 塞がらなかった







フラッ


『 あ 、 シキ 』

「 ついて行こ 」


と シキ は 走り始めた


すると


ある小屋の前に着いた

そこの扉を





『 ... う、 うぉぉぉぉ っ 』


と 開けた




すると
シキ は 電流 が 走ったかのように 倒れた



「 シキ ! 」


と 私 が 支えると シキ は 俯いたまま 喋らなかった









その部屋 は 薄暗く 何年か 使われてないように思えた



少し 生臭い



「 何 ... ここ 。 」



野火丸 が 注射器 の様な 物 を 手 に 取った



『 ... これ 朽ちて ますが 人工授精用の カテ-テル ですね 。医療機関 でもないのに こんなもの が 何故 ... 』


『 床に 爪痕 のような 傷 や 血の跡 も ある
へ - ここ ものすごく 怪しいですね 』


と 片方の 口角 を 上げた


『 そういえば 、 過去の報告書 に 気になる 怪物事件 が あったな 』

と 呟くと


夏羽 が


『 怪物事件 ? 』


と 疑問形 で 返した



『 かつて 、 人間たち の 市場 に あるもの が 出回ったんです 。

そ れ は 治癒する糸 ! 明らかに 人間の力 を 超えたものでした 。


飯生 様 は これを 公 になる前に 握り潰し ましたが ある人間 。 ブラックリスト に 指定 していました 』





「 ある人間 .. 」

私 の 中で ある人 が よぎった






シキ の 叔父さん ... 參丸 明夫














.


アパ-ト





『 參丸 先生 』


『 どうしました 隠神 さん こんな夜更け に 』










『 ちょっと 大人の お話 が 』




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