( がちゃっ....ぎぎぎぃぃ....
こんな変な音と共に
玄関のドアが開く
俺の家に他の人がいるのが
信じられない
今までだったら
考えられないことだった
だっていむが亡くなって
俺の精神は崩壊していたから
6ヶ月前まではここに住んでいたのに
初めてきたかものような
リアクションに少し微笑みながら
いむに話しかける
相変わらずいむはコーヒーが
飲めないらしい
実は抹茶ラテよりもココアの方が
飲む頻度が高い気がする
あ“やっぱいむ彼女になるべきだよ
可愛すぎるって
俺も好きだよ、いむ
ちなみに今日のココアは
いつもと違ってマシュマロを入れた
この甘いココアをたまに作ったら
喜んでくれたから
そしたら案の定いむは喜んで
飲んでくれた
自分が作ったもので
喜んでもらえるのが
どれだけ嬉しいことか
身に染みて分かった気がした
いつもいむが
和風ハンバーグが食べたいと
言っていたことを思い出す
手料理なんていつぶりだろう
ちゃんとうまく作れるか心配だけど
いままで通り作れば大丈夫なはず
そう自分自身を励まして
お昼ご飯作りに取り掛かる
味見した感じまずくはないけど
美味しいと思ってもらえるか
少し不安になる
いつもみたいに明るく
言ってのけるいむに不安なんて
消し飛ばそちゃうくらい
俺はほっとした
正直もう料理なんてするつもり
なかったけど、やっぱり
料理を覚えていて良かったと
心の底から思った
本心を見透かされ心臓が跳ね上がる
やっぱいむには敵わないなぁ
いむのその言葉にごくりと
唾を飲み込む
そして少し緊張気味に
いむの話を聞く














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!