あなたは柵のところまで行くと、そのまま真上の星を見つめた。
あなたは夜空に背を向けると、ジャンプをして柵の上に座った。
そして、そのまま後ろへと倒れた。
黒いドレスは夜の闇と同化し、プラチナブロンドの髪は流れ星のように尾を引き落ちていった。
ーー3年後ーー
あなたは街中を歩いていた。
あなたが声の聞こえる方を向くと、道路の向かい側にどちらもプラチナブロンドに黒いスーツとワンピースを着た男女がいた。
あなたの頭にまるで滝のように記憶が打ち付けられた。
一瞬ドラコが振り返ったように見えたその瞬間、目の前を車が通った。
あなたは急いで通り過ぎた後を見たが、その場所に2人の姿はなかった。
あなたは泣き崩れ、そのまま座り込んだ。
周りの人が二度見しようとも構わなかった。
あなたは自分には魔力も杖もないことを知りながら、目を瞑り、そっと“オブリビエイト”そう、呟いた。















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!