嬉しそうに話すあなたに、寂雷もつられて笑顔になる
二人はシンジュク中央病院の近くのカフェに入り、
寂雷はコーヒー、あなたはココアを頼んでお互いの近状について話していた。
ビックリするあなたに、寂雷はくす、と微笑む
そう言う寂雷に、あなたは「一二三さん、教えてくれれば良かったのに…」とココアを飲む。
あなたはココアを口から離し、机に置くと、
真剣な面持ちで寂雷に向き合った。
あなたは寂雷に感謝を示した。
そんなあなたの笑顔に、寂雷も優しく微笑んだ。
だが、少し開かれた瞳は、少し複雑そうで、辛そうだった。
その後も二人は会えなかった時間を埋めるように、
楽しかった事、辛かった事などを話し込んでいた。
気づけば外はもう真っ暗で、時刻はとうに20時を回っていた。
ガタッと椅子を立つあなた
そう頭を下げるあなたに、寂雷も
そう言って胸元に手を当て、紳士的に微笑む寂雷
あなたは「いえいえ!」と遠慮する
慌ただしく財布を取り出すあなたを、
寂雷は懐かしむような目で見つめ、そっとあなたの財布を握り締めている手に触れる。
あなたは自身を優しい瞳でじっと見つめてくる
寂雷にぶわっ、と顔を紅潮させ、観念したように頭を下げた。
寂雷はそんなあなた見て、満足そうに笑った。













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!