第2話

【第二話】 恋人
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2023/12/15 19:19 更新

【イライ捕まる】




マイク
何コレ!?人の形?をした黒いモヤ…!?
フィオナ
とりあえず、エミリー!早くライトを!!

???
いいの?ライトを当てちゃっても。

フィオナ
は?何、どうゆう事?

???
このままライトを当てちゃったら私と一緒にイライまで消えちゃうよ?
それでもライトを当てるの?

フィオナ
何よそれ…!
あいつそんな事説明してなかったじゃない…!!


イライ
君は…ゲキウ…なのかい……?

全員
…!?
マルガレータ
ゲキウ…って誰?
イライ
僕があの荘園に来る前に結婚を前提に付き合った人。
いわゆる婚約者だ。
……でも何故君がこんな所に…?

ゲキウ
ふふっ、私はイライを迎えに来たの。

イライ
僕を……迎えに……、
ウィラ
迎えにってどこによ。
イライをどこに行かせるつもりよ?


ゲキウ
どこにって…もちろん、あの世に決まってるでしょ?私はもう死んでるんだから。


全員
!!?
ナワーブ
おい、そんな理由聞いて俺らがお前にイライを簡単に渡すわけねぇだろ?
エマ
そうなの!イライさんを返してなの!!
イライ
み、皆……

ゲキウ
ねぇイライ。
イライはさぁ……私よりもこの子達を選ぶの?


イライ
え、ゲキウ…?何を言ってるんだ…?


ゲキウ
“恋人”の私よりも、“ただの仲間”のこの子達の方を選ぶの?

イライ
ぇ…いや…それは……


ゲキウ
そっかぁ……じゃあイライは私の事なんかどうだっていいんだね。
だって私の事、どうだっていいから置いていったんでしょ?
私の事どうだっていいから今、この子達と一緒に過ごしているんでしょ?
私の事どうだっていいから、私が死んでも迎えに来てくれなかったんでしょ??
ねぇ?イライ?

イライ
い、や…そんな事は…ない!
僕は、ゲキウを…


ゲキウ
そっかぁ。
じゃあ私と一緒に死んでくれるよね、イライ?
だって、この子達よりも私の方が大事なんでしょう?
………やっぱり私よりもこの子達の方が大事なんだ…そっか。
まぁそうだよね、だって、私とイライは何年も会ってなかったわけだし、そりゃあ、私のこと忘れてるし、今はこの子達との思い出の方が強いんでしょ?
なら仕方ないよね。
私のことがどうだって良くなっちゃうよね。


イライ
………
ウィラ
さっきから黙って聞いてればすぐに私のことなんてって言いだしてすぐイライを責めて…そろそろいい加減にしてくれない?


ゲキウ
部外者は黙っててくれないかな、私達の関係に口出ししないでくれない?
私は今、イライとお話してるの。
貴方は関係ない。


ウィラ
何言っているの、関係なくなんかないわ。
だって私達は、イライの仲間だから。

ゲキウ
あっ…そ。まぁ、私、貴女に興味ないの。


ウィラ
ちょっ……!

ゲキウ
ねぇ?イライ。
私ねぇ…ホントはこんな事したくないんだよ?
でもね、イライが悪いんだよ?
私の事置いて、他の子と関係もっちゃうなんて。

イライ
なんで、ゲキウがその事を……

ゲキウ
あの子でしょぉ?あの、マスクしてる子。

イソップ
…!!?

ゲキウ
ねぇ、どうして?
私の事どうでも良くなっちゃったの?
あの荘園に行く前にイライ約束してくれたよね。
「必ず戻って来る。」って。

ゲキウ
なのに、何日、何ヶ月、何年待ってもイライは帰ってこなかった。
私はずっと待ってたのに。
その間にイライは私以外の子と…。

イライ
…ごめん……ゲキウ……。

ゲキウ
謝ったって今更だよ。もう遅い。
謝ったところで私が生き返る訳でもないし、イライの罪が消える訳でもない。
ゲキウ
だからね?イライ。
私と一緒に来てくれるなら、私許してあげようと思ってるんだ。


ゲキウ
だからイライ。



ゲキウ
私と一緒にいこ?



イライ
っ……。



イライ
…い、いよ。ゲキウ。

全員
!!?

ノートン
イライ、何言ってんだよ!
『いく』って意味分かってるのかよ…!!
イライ
分かってるよ…!!分かってるけど…
イライ
僕には……この選択肢しかないんだ…。
イソップ
イライ、さん……。
イライ
ごめんね。イソップ君。
皆。今まで、ありがとう。

ゲキウ
最後のお話は済んだ?イライ?

イライ
………あぁ。

ゲキウ
じゃあ!いきましょう!
私と一緒に

─────スッ……───占とゲキウが消える───────



マイク
消え、ちゃった……
ウィラ
きっと…何かイライを助けられる方法もあったはずよね…。
それなのに私達は……
フィオナ
ウィラ……。
でも、ライトを当てることも出来なくて、何言っても聞き入ってくれなさそうだったじゃない。
私達は最善を尽くしたと思うわ…。
イソップ
…慰めになるかは分かりませんが…
……イライさん。
最後、連れて行かれる瞬間、微笑んでいましたよ。
マルガレータ
微笑んでた……!?
じゃあ、イライは連れて行かれる事を少しは喜んでいたって事……?
イソップ
そうなのかもしれませんね。
連れて行こうとしているとはいえ、元は婚約者なんですから。



ノートン
とは言え…ライトを当てたら共に消えるって……。 
じゃあ…何の為にライトがあるんだよ…。
ナワーブ
……捕まったら最後、連れて行かれる運命しかないって事か……。
ノートン
そんなの…理不尽すぎるだろ……。
ナワーブ
…大丈夫だ。お前の身に何かあったら、
俺が“必ず守る”から。
ノートン
……慰めのつもり…?
…でも……ありがと。









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