ここに隠れて!、と言われた場所からは遠すぎて会話の内容が聞こえない。
バタンッ
今更だが罪悪感が湧いてきて少し申し訳なくなる。
そう言ってコチラを観察するように見てくる。
それが地味に不快でつい後ろに跳びのけてしまう。
そう聞かれて顔が強ばる。
ここで名乗ってしまえば逃げれなくなる気がしたから。
けれど言わないのも傍から見たら可笑しい。
偽名ならばいいだろうと思い言ったは良いものの、キサ。なんて名前少しおかしい。
どうしようかと考えているうちに、
彼は面白いものを見つけたような表情をしながら此方に話しかけてきた。
笑いながらそう確信を着いてくる彼は悪魔にしか見えない。
何とか考えついた糞みたいな理由で逃れようとする。
この人もやばそうだと思い、もう逃げようと御礼を述べる。
そう言って帰ろうとしたが、腕を掴まれる
そう言われ瞬時にただの一般人でないことを悟り溝落に蹴りを入れようとする。
その蹴りさえも簡単に制されてしまう。
何とか何もされてない頭で頭突きをする。
手の力が緩まる。
踵を返しドアに向かって走る。
だが。そう上手くは行くまい。
逃げるんじゃなかった、と今更なことを考えながら連行されるのは実に不快だった。














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!