第7話

高嶺の花
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2020/08/10 07:52
慎side






先輩の白い肌に化粧品を当てていく。






本当に頬もほんのり赤い






めっちゃ、綺麗な顔。







慎「先輩、できたよ。」





目を開けた先輩はボーッと鏡の前でいた。






希「…すごい…」




俺、本当に何やってんだろ…






慎「めっちゃ、綺麗だよ。」






本当はこんな綺麗な姿を他の人になんか見せたくない






綺麗な髪






思わず後ろから抱きしめ、メイクを崩さぬようにキスをした。






すると、押し退けられた身体。






希「何…してんの…」




ウブな反応






慎「…思わず」


曖昧な反応はダメ。




ちゃんと言え





慎「好きな人だから。本当は協力するなんて嘘。ほんの少しでも…俺の事思ってくれたらな…って」





そう言うと悲しそうな顔をした先輩






希「ごめんね、長谷川くん…」






知ってた。





でも




慎「俺、諦めないから。散々、拗らせてきたんだから、先輩を振り向かせるよ。」





そう言うと目を大きくして目線を外した。





ただね?




慎「俺といる時は俺以外の男のことなんて、考えさせる時間なんて与えないから。」




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