聞き慣れた声がして目を開ける。

ぼやけていた視界が誰かを捉えた。

私の部屋、、、？いつの間に帰ってたんだろ、、

心配そうに私を覗き込むウナクがいた。

ぷくーっとほっぺを膨らませて私の手を握るウナク。

と、コンコンとドアをノックする音がした。

ウナクがドアを開けるとスーツからラフ目な服に着替えたソンホが立っていた。

その後ろにも、さらに2人。

私のもう一人の専属執事、イ・サンヒョクと

ウナクの専属執事の一人、ミョン・ジェヒョンである。

ウナクがソンホの持っていたマグカップを私に渡す。

大人しく受け取ると満足気にウナクはまたベッドに腰掛けた。

サンヒョクは3日間出張に出ていたのだ。

その間、ソンホがいつも以上に働いてくれていた。感謝。

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4人に枕を投げつけても軽々とキャッチされた。

くっそ、、これが男と女の違いか、、(？)

私の周りの男どもは変人しかいないけど、なんだかんだ言って優しいやつばかりなのである。

ドンミン・ドンヒョンペアはジェヒョンと同じく、ウナク専属の執事。

同い年だからかニコイチ的な感じでいつも2人でいる。

マイペースではあるものも、ちゃんと仕事はしてくれる人間である。

大変だなジェヒョンも。ウナクもまだまだ赤ちゃんだし、コンポズはマイペースだし。

しかもソンホは小言ばっかでうるさいしサンヒョクは過保護気味だし。

うちの執事ども(+弟)は揃いも揃って癖が強いんだよなぁ、、。

確かに私たちに小さい頃からついていた5人の執事たちは私のことは「お嬢様」と呼ぶ。

だけどウナクのことは「ウナク」とか「ウナガ」なんだよな。ちゃんと令息なのに。ウケる。←

ビシッとジェヒョンを指さしながらドヤ顔を決めると、

サンヒョクとソンホに黙って顔を覆われた。

、、、は？？

ウナクは顔を真っ赤にして私の部屋を出ていった。

後を追うようにしてジェヒョンも私に一礼してから出ていく。

私に布団をかけ直してから2人も電気を消して部屋を出ていった。

急に静かになった部屋で私も夢に沈んでいった。