『 ねー樹くん? 』
田「 なーに 」
『 近くない? 』
田「 近くない 」
『 ううん、絶対近い 』
田「 近くない笑 」
『 ほら!笑ってるもん! 』
田「 バレた?笑 」
『 私そこまでゆるしてないからねっ 』
田「 ふはっ笑めっちゃ膨らんでるじゃん 」
そういって樹くんは私の膨らました頬を
つんつんして楽しそうにする。
この人ほんとに分かってるのかなぁ…。
田「 あ、充電できたんじゃない? 」
『 あ、ほんとだ返信
田「 はい、没収〜 」
『 え、だめだよ!電話しないと! 』
田「 あれ、あのお願いはもういいの? 」
『 …でも〜話さないと死んじゃう、、 』
田「 1日くらい大丈夫だって 」
『 え〜… 』
田「 ほら、しょっぴーでてるテレビだよ 」
『 あ、ほんとだ!!やっぱりかっこいい!
あ、これ私があげたやつつけてる! 』
田「 っはは笑 」
…って私これ上手くくるめられてない?
翔太くんと電話する約束したのに〜、、
やっぱり相談する相手間違えたかな。
でもいまはとりあえず翔太くん見ないとね!
身終わったあといつの間にか寝てたみたいで、
目を覚ますとふかふかのベッドの上にいて
なにかが巻きついていた。
『 ん、、樹くん重い…っていうかなんで
一緒に寝てるの!!! 』
田「 なんでってここ俺のベッドだし 」
『 私ソファでもいいのに 』
田「 運んだら寝ちゃっただけ、怒んないでよ 」
『 …あー朝ごはんつーくろっと 』
田「 俺も食べたい 」
『 …仕方ないなぁ 』
田「 ほんと素直じゃないんだから笑 」
樹くんは私の気持ちなんでそこまで
わかるんだろ、
というよりいよいよ今日かぁ〜…
なんか変に緊張しちゃうな、、
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。