受付にいる店主を前にし、私は焦っている。
何故なら、モラがないからだ。
これはかなりのピンチだ。
昨日は来たばかりで気が抜けていて気づいていなかったが、ドットーレ様の部下さんに貰った分のモラでは、どうやらナドクライから璃月に行くには足りなかったようだ。
どうしよう、
どうすればいいのだろう。
私は顔見知りが誰一人としていないこの地で、名前すら知らない人に、奴隷として売られるのだろうか。
手が震える。
ドットーレ様…任務を果たせなくてごめんなさい
店主は彼を見るなら顔を青ざめさせていた。
橙色の髪に藍色の瞳
声色は軽い感じがするが、目が笑ってないようにも、光がないようにも見えた。
そういうことか、合点がいった。
私の仕入れた情報が確かであれば、彼は黄金屋の経営者、タルタリヤ。
店主は泊まった日当日から態度が悪かったことから推測するに、おそらく始めたての頃から接客態度が悪すぎたせいで儲からず、モラを借りて経営を続けたものの上手くいかず、一年半もモラ返していない黄金屋に務める彼に対して怯えていたのではないだろうか。
モラが足りるか確認していなかった私が悪いけど、借金を返すために私を高値で売ろうとしていたなんて…最低にもほどがある。
私は人のことを分析することが好きだ。
それは、知になり大きな利益をもたらすから。
彼が公爵様に対して怯えている理由を分析をしているうちに、私の中から緊張と恐怖の感情は消えていた。
気づいたら店主は逃げ、公子様が前に立っていた。
…やはり、公子様は旅人の関係者か。
とある情報によると、仲がまあまあ良いらしい。
申し訳ないが、最初のターゲットにさせてもらおう。
まずは尾行から始めるとするか。
そう言って公子様は去って行き、私はこっそりあとをつけて行った。
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タルタリヤの口調迷子中……上手い人見習いたいけど見習えるほどの実力ないよぉ😭😭お願いです、どなたかアドバイスと文章力をください!!!!🤲












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。