シーンと静まり返った部屋で、目覚まし時計が響き鳴る
目を開けた瞬間、淡い光が視界に入る。
独り言のように呟いていると、ドア越しから母親の声が聞こえてきた。
え…、ホントに…何が起こったワケ…?
思わずパニックになる。
やがて、壁に掛かってるカレンダーが視界に入る。
私が死んだのは確か1985年の6月か7月の真夏だったはず……
なのに今は……。
もしかして、私……
過去に戻ってきちゃったの!?
嗚呼、結局学校行くことになっちゃった…。
本当は休みたかったけど…
なーんて言うから、仕方なく学校へ行く。
私が死んでから長い年月経ってるわけでは無いのに、
何故か、懐かしく感じる。
と、後ろから足音が聞こえてきた。
カノンちゃんは私と同じ星華女子中学校に通う学生だ。
そして私と同じクラスで、1番仲の良い友達だ。
でも、カノンちゃんは途中で光クラブに拉致され…
少女1号と名付けられるはずだ。
と、私たちは会話を交わしながら、学校へと向かった。
普通ならば、今の私は光クラブの存在なんて知らず、
普通の学校生活を送っていたのだろう…。
でも、私があのまま光クラブの存在を知らなければ、
カノンが酷い目に遭うかもしれない。
だから、今度こそ……、
今度こそは絶対に、”誰も死なせない”
タイムトラベルは、
その為に与えられたチャンスなのかもしれない。
そしてまだ、物語は始まったばかりだ。















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。