第21話

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2025/01/29 17:08 更新
平重衡
君と話すつもりはないから、さっさと部屋に帰りなよ
平重衡
これ以上何かに巻き込まれたくなければね
あなた
…こうなってしまった原因は私です。試合の場に立ち会わせてください。
あなた
もし怪我人が出ても、ある程度なら手当て出来ますので…
このチャンスお手並み拝見を見逃せない……!
頭を下げる私を見て一瞬もの言いたげな顔をした後、仕方なさそうに重衡さんがこちらに背を向けた
平重衡
……好きにすれば









___夕刻はあっという間にやってきた
ピリついた雰囲気の中私はというと__




まだかな…早くみたい…!本場の刀捌き!
どんな剣術が出るのだろう。どんな美しい舞い戦闘が見れるのだろう。どんな戦いなのだろう。どうやって相手を叩き落とすのだろう。


などと、仕事の癖が出ながら少しわくわくしていた
平重衡
始めようか
傾いた陽の差し込む簡素な稽古場に、重衡さんと共に足を踏み入れると
既に直家さんと他の武士達は中で待ち受けていた
直家
覚悟しろよ、あんた。吠え面かかせてやるからな
平重衡
誠意がこもってない敬語、やめたんだね
平重衡
礼儀はなってないけどそっちの方が幾分かましだよ
確かに…にこにこと敵意剥き出しの敬語より正面から来てくれた方が助かるよね
武士
野郎……抜かしやがって
直家
言っとくが、この場で無礼を働いたとしても外には漏れねえ
直家
いくらあんたが見た目通りの軟弱な男でも、
直家
目下の俺にこてんぱんにされたとなりゃ、恥ずかしくて誰にも言いつけられねえだろうからな
武士
さっさとやっちまいましょうよ、直家さん
武士
そうですよ。女も来てるし、さっさとやっつけて楽しく遊ばねえと
負けセリフってやつじゃない?あれ。なんだっけ…そう、死亡フラグってやつ
…あともし重衡さんが負けたとして…いや有り得ないだろうけど。
まぁ、そのもしがあったとしても私で遊ぶことは私が許さないけどさ?
すると横合いから、重衡さんがぐいっと私の肩を押す
平重衡
あなたの偽名さん、君は邪魔だからこっちの隅に行ってて
あなた
…わかりました。
ほら、やっぱり、優しいのね
重衡さんの言う通り、壁際に下がる
あなた
…どうか、お気をつけを。重衡様。
不器用な優しさが微笑ましくて、余計なお世話をかけたくて、去っていこうとする重衡さんに言葉をかける。
足を止めた重衡さんを見上げていると_
平重衡
………
平重衡
___ああ、もう
…ぇ
不機嫌そうな顔のまま、その両手が私の頬を包み……
平重衡
鬱陶しいな、その顔
あなた
っんむっ?!
あなた
…何をするんですか、重衡様
頬をむにっと軽く引っ張られて思わず声が漏れる
平重衡
うるさいよ
平重衡
君はどうせ弱いんだから、黙って俺が勝つところを見ていればいい
あなた
…私は弱くなっ
平重衡
…わかったら、返事!!




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