第20話

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2025/01/29 12:59 更新
平重衡
俺の実力が上だったら、君達は言うことを聞くってことだよね
平重衡
わかりやすくて、すごく安心したよ
直家
…へぇ
あなた
…本気ですか、重衡様
いや…ね?此方としては嬉しいんですけどね…?
剣術も見れるし…実力も測れるし…
平重衡
君は黙ってて
すげなく制されて口を噤んだ
直家
まさかあんたが剣術で勝負するって?
平重衡
そう言ってるつもりだけど、理解力まで悪いの?
直家さんの目が爛々と輝きだす
直家
わかりました。その代わり、こっちが勝ったらあんたには実力不足を認めて謝罪してもらいますぜ
直家
その上で、二度と俺たちのやることに口出さないようにお願いしますよ
平重衡
別にいいよ
ん……私も入りたい…混じりたい…お手合わせ願いたい…!
刀の使い方を教えてもらいたい!!断ち方だって気になる…!
…見て学ぶしかないかぁ…
平重衡
その代わり、俺が勝ったら金輪際、その人には手を出さないと、約束してもらう
えっ私?
直家
はっ、お安い御用です
お互い負けるとは微塵も思ってないね。これ
直家さん、実力主義ってことは立場が上なほど強いってわかってないのかな…
景時さんや頼朝さんの性格を見ても弱いなら切り捨ててるだろうし。
まぁでも、うん、勝てそう!って舞い上がるだろうね。
自分の体格はがっしりしてるのに対して重衡さんはすらっとしてるんだもん。
…私はそんなこと思わないよ?だって考えてよ。WT国もそうだったけどどの国の人達もすらっとしてるのにめちゃめちゃ強いんだもん…
…ってあれ、私誰に話してるの?…まぁいっか
そんなことを考えている私を置いてとんとん拍子で話は進む
平重衡
ここだと人目につく。場所と時間を変えて仕切り直した方がいいな
平重衡
今日の夕刻、暮六つに御所内の稽古場でどう?
…優しい。“命令”じゃなくて“提案”だ
直家
問題ありません。逃げねえでくださいよ、重衡様
武士
泣きっ面を見るのが楽しみだぜ。姉ちゃんも、またな
他の武士たちと一緒に直家さんは去っていった
…さぁてどうしよう?
平重衡
さて、と
二人きりになった後、重衡さんがむっとした顔で私を振り返った
平重衡
偶然通りかかったらさっそくこんなことになってるとはね
平重衡
君ってほんとに面倒ごとに巻き込まれるのが得意みたいだけど…
平重衡
それって体質なの?
あなた
……そんな体質でしたら薬で治してしまいたいくらいですね
平重衡
何とかにつける薬はないって聞くからお大事にするといいよ
遠回しに馬鹿って言われた…
それよりも、だ
あなた
んん…ぇっと、助けて下さり感謝致します。昨日の約束迷惑をかけないを早速破ってしまい、大変申し訳ありませんでした。…それと、あの約束は大丈夫なのでしょうか…?
平重衡
勘違いしないで
重衡さんは、むっと唇を引き結ぶ
爪先まで整った指がぴしりと突きつけられた
平重衡
俺が戦うのは自分のためだ
平重衡
……君が遊び女扱いされて不当に名誉を傷つれられてたとしたって、別に俺の知ったことじゃない
…ふふっちょっと、かわいいかも。
誰も遊び女って言われて傷ついた、なんて言ってないのにね。
……怒ってくれてたの、ちょっと嬉しかったんだけどなぁ
力だけが全てっていうのは嘘みたい。
…いや、嘘じゃないのかもしれないけど、多少は違うと思う。
だって、じゃないと助けてくれたことに説明がつかないから
平重衡
君と話すつもりはないから、さっさと部屋に帰りなよ
 

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