あれから季節が一つ過ぎて
私とユンギが初めて出会った春を迎えた
—————————————————————カラン♪
お店のドアベルを鳴らしたのは
まさかの人だった
あの日以来、久しぶりにやって来たヒョナさん
前と同じように奥の席で
ミルクティーをオーダーしてくれた
あの日、
これからは一人の客として
お店に来ると言ってくれていたヒョナさん
その突然の報告に
私は思わず言葉を失った
強い意志を持った目で
ヒョナさんは私にそう言った
夢を追いかける人って…
こんなにもキラキラ輝けるんだ
ヒョナさんは、きっとあれから
ユンギに言われた通り自分にとっての幸せについて
ずっと向かい合って沢山悩んで迷って…
そうやって答えを出す事ができたんだと思う
自分をきちんと理解して芯を持っている
そんなヒョナさんが…
結婚?!
ヒョナさんの口から出た言葉に
思わず耳を疑った
えーと…確かに…
プロポーズのプロポーズ?と言えばいいのか…
前に旅行の時にあったけど
毎日肌身離さず着けているこのネックレスが
その証、ではあるんだけど…
そうなる、なんて
言えるほどまだ確たるものではない
ジン達が何の話をしていたのか
すっごい気になるけど…
—————————————————————カラン♪
結局、その秘密を私が知ることができたのは
少し先の事だった












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!