第8話

📚『水面に浮かぶ違和感』❄️🖤❷
4
2026/01/05 06:38 更新


〜 翌日 〜

《 3年C組 教室 》

👑 Side

クラス内で小さな衝突が起きた


些細な意見の食い違い

感情が先に立っただけの、よくあるくだらない揉め事


でも、シャルルは即座に介入した
❄️
そこまでだ

静かな声

それだけで、空気が一段冷える
❄️
今ここで続けても、得るものはない
❄️
問題点は3つだ
順に整理しよう

的確な指摘

正しい判断

誰も否定できない


衝突は、確かに収まった

____ でも

その場を離れた生徒の一人が、ぽつりと呟いた言葉…
MOB
……グランフェルトってさ、何でも覚えてて、ちょっと怖いよな

その言葉は、軽かった

冗談交じりで、悪意はない

けれど ____


____ シャルルは、ほんの一拍だけ、返事をしなかった
❄️
そうかな

微笑みは崩れない

声色も、いつも通り


でも、演技力はまだまだね

まぁ、本人は隠せているつもりなんでしょうけど


❄️ Side


胸の奥で、何かが “ 沈む音 ” がした
❄️
(……まただ)

理由は、分からない

思い出せない

思い出す必要も、ないはずなのに ______






____ どこかで、雨音に似た音がした

〜 同時刻 〜

《 タワーデザイア寮 寮長室 》

🍧 Side

今日の午後は授業が休みだった

なんでも、先生が家庭の事情でお休みらしい

自習にして欲しいという思いに蓋をして、自室で報告書に目を通していたものの、不意にペンが止まる
🍧
いくらなんでも、判断が早すぎる…

普段のシャルル先輩なら、書類を渡してから3日は熟考してから返してくれる

でも、この書類は渡した翌日に返ってきた


これだけじゃない

ここ数日で渡した書類は、全て手元に返ってきている



間違ってはいない

むしろ正確すぎる


けれど、そこには 「迷い」や「躊躇」が一切ない


まるで ____
🍧
____ “ 同じ場面を何度も見てきた ” みたい…

胸の奥に、小さな不安が芽生える

でも、今はまだ確信に変えることは出来なかった


〜 その夜 〜

《 タワーデザイア寮 談話室 》

🩵 Side

談話室で、ソファに寝転びながら天井を見ていた

隣の席に、シャルルはいない
🩵
最近、ずっと一人だなぁ…
シャルルの部屋の明かりが消える時間

廊下ですれ違う時間


どうでも良いし、なんて事ないこと

でも、そこに小さな違和感を感じている俺がいる
🩵
……気にしすぎか

そう呟くものの、拭いきれない違和感が胸に残る


誰も、何も言わない

誰も、まだ気づかない



深海は静かだ

音を立てず、すべてを溜め込んでいく

そして、溜まりすぎたものは ______
🩵
____ いつか必ず、浮上する…

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