前の話
一覧へ
次の話

第41話

40話
2,018
2024/12/29 23:27 更新



灰羽 リエーフ
あなたさあぁぁん!心配してました
東雲 あなた
… んー、分かったからとりあえず肩ぐらぐらさせるのやめてくれる?




月曜日。朝。


夜久がお見舞いに来てくれたからか、体調も良くなり朝練に顔を出した。


少し遅れて来たリエーフが私に気づいて肩を掴みぐらぐらと揺らす。


… なんか、戻ってきたって感じ。




芝山 優生
もう大丈夫なんですか?
東雲 あなた
うん、へーき
東雲 あなた
色々任せきりにしちゃってごめんね
芝山 優生
いえ、困った時はお互い様なので!



私が休んでいた間、芝山を筆頭に1年生がマネージャー業をやっていてくれていたらしい。


今は特に練習に集中してほしい時期なのに。悪いことしたな。


そう思いつつ、私が気を遣わないようにと気を遣ってくれた芝山にこれ以上心配させないためにもその気持ちはそっと閉まっておいた。



山本 猛虎
あなたさんが戻ってきた
山本 猛虎
つまり俺の時代が来た……ってことか?
孤爪 研磨
木兎サンみたいなこと言わないで
孤爪 研磨
ていうか意味分かんないし
山本 猛虎
美しい女性がいればやる気マックスになるのは男として当然だろうが!!!
孤爪 研磨
知らないよ



…… 相変わらずだな。山本は。



夜久 衛輔
おいお前らなあんまあなたを困らせんなよ?
夜久 衛輔
つーか早く準備しろ、もう練習始まんぞ
山本 猛虎
スイァッセン!!



いつも通りの空気に心が和む。


迷惑かけてばかりで、それなのに暖かく私を囲んでくれるこの場所が大好き。


…… 1年前の空気は、好きじゃなかったのに。


こうやって居心地が良くなったのも私たちの代になってから。


黒尾が、色々頑張ってくれたから。



東雲 あなた
・・・



って。何考えてるんだろ。


早く忘れないとな。


ふと、黒尾のことを考えてしまうくせはなかなか消えてくれない。


…… でも。前よりも少しだけ、心が軽い感じがする。



それも夜久のおかげかな、なんて。


やっぱ私って自分勝手だな。そう思わずにはいられない。




















夜久 衛輔
つっかれたぁ…!!
東雲 あなた
お疲れさま



朝練終わり。

夜久とともに教室に戻る。



夜久 衛輔
朝練疲れすぎて授業寝そう
東雲 あなた
学生の本分は学業です
夜久 衛輔
先生みたいなこと言うなよ
夜久 衛輔
あなたも復活したしもう寝て平気だろ
東雲 あなた
どういう因果関係?



相変わらずわけの分からないことを言う夜久に思わず笑みがこぼれる。



夜久 衛輔
あ、そういやさ



ふと思い出したかのように話題を変える夜久に首を傾げる。



夜久 衛輔
あなたが休んでた間に席替えしたんよな
東雲 あなた
そうなの?



受験期に席替えするのもどうなんだ、としばらくしていなかった席替え。


逆に席替えして心機一転頑張れ、ってことで席替えしたらしい。


言ってること真逆だな、うちの担任。



…… でも、私としてはありがたかったかも。




夜久 衛輔
であなたの席な、俺の後ろなんさ
夜久 衛輔
ラッキーだな!
東雲 あなた
おー、確かに黒板が見やすくてラッキーだね
夜久 衛輔
どーいう意味かな???
東雲 あなた
ごめんて



身長が低いから、なんてひと言も言ってないのに。


まぁ言ってるようなものか。


夜久の身長いじりは程々にしておこう。
そもそも私と夜久の身長そんなに変わらないし。




夜久 衛輔
つまり授業中寝て大丈夫だろ?
東雲 あなた
だからどういう因果関係なのそれは



夜久もしかしなくても私にノート見せてもらう気満々だよね。


…… いつものことだけどさ。

東雲 あなた
・・・



まぁ良いか。夜久には迷惑かけてばかりだし。


それとこれとは別な気もするけど。



プリ小説オーディオドラマ