あなたside…
眠気が襲う5時間目の数学は嬉しいことに
先生が体調不良で自習になった。
課題プリントをりっちゃんと一緒にやってたんだけど
宮治「なぁ律花〜プリント見せてや」
律花「それやってこの前先生にバレてたやん」
私たちの席の後ろで治くんと角名くんが一緒にやってるみたいやけど
角名くんはある程度勉強はできるみたいで黙々と進めてる。
ただ治くんはまったく分からないらしく頭のいいりっちゃんに頼んでいるのが今の様子。
律花「倫太郎教えてやってよー」
角名「え、やだけど」
律花「なんでやー」
角名「だって治理解力ない」
宮治「角名、それは刺さるて」
律花「じゃああなたに教えて貰えば?」
角名「あー確かにりっちゃんより頭いいよね」
宮治「まじで、」
律花「学年トップクラスやで」
角名「なんでりっちゃんが自慢げなの」
『私でよければ教えるけど』
私ちゃんと教えてあげられるかなー?
トップクラスって言ったって教えるのが上手いかは別やし。
あんまり教えたことないから自分なりの考えが伝わるかわからんな〜
律花「じゃあ机くっつけよ」
お互い向き合う形で席をくっつけて治くんに教えることにした。
『ここのXにこの数代入して計算するの』
宮治「おぉーあなたさんわかりやすいなぁ」
『そうかな?』
宮治「先生よりわかりやすいかもしれへん」
角名「大して聞いてないくせに」
律花「それなぁー」
律花「治そんなんで大丈夫なん?」
宮治「?なんでや?」
律花「だって来週から英語と数学は2組と講座分けて授業やから」
『そうなの?』
律花「そうそう、だから今はあなたと席近いから教えて貰えるけど来週から2組の子もいるからそうはいかんで」
宮治「最悪や…」
角名「成績順かな?」
律花「いやシャッフルらしいで。教え合ってお互い高めあっていくのが目的やってー」
宮治「そんな高め合いいらんわ」
律花「北さんに怒られろ←」
『じゃあ先生も変わるかもしれないってことやな』
角名「須田がいいなー」
『なんで?』
角名「だってよく体調不良で休んでくれるじゃん」
宮治「お前、須田に謝れ」
律花「お前もじゃ←」
ってことはもしかしたら侑くんとも同じ講座になる可能性があるってことかぁ
治くんと同じレベルで考えたら…
ちょっと苦労するけど、でも教えるのは自分の勉強にもなるし
ちょうどええ。
宮治「ツムと同じやったら最悪や」
角名「心配しなくてもならないと思うから大丈夫」
律花「侑はあなたと同じになったら可哀想」
角名「たしかに治もひどいけど侑もひどいしね」
宮治「いーや俺の方が1枚上手や」
律花「そんなん言う暇あったら赤点回避せえへんか」
角名「そのとおりだね笑」
宮治「わかっとるし!」
なんか、どっちもどっちって感じやね。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。