【 じゃぱぱside 】
…… 最初にその計画を聞いたときは本当にふざけるなよって思った
そんな成功するかも分からない計画に自分の大事なメンバーの命をかけさせるなんて … ってね
でも 、そのときにふと気づいたんだ
____この計画は 、上手くいけば俺が今悩んでる状況の解決に役立つんじゃないか … ___
実際にこのゲームをやってる間に 、メンバー同士は何も言わなくても意思疎通ができるくらい “絆” が生まれてた
もしこのまま命をかけたゲームを続けてたら 、誰かが “アンチコメント” で悩んでてもすぐに気づいてあげられるようになるかもしれないし 、“アンチコメント” 以外でも困ったことがあれば悩みを聞いてあげられるようになる
そこまで “絆” が強くなればこれからもずっと
『 カラフルピーチ 』は続くはず…!
俺はそう思った
…… その時 、俺は思わずそう言ってしまった
分かっていた … もしメヴィリアさん達を手伝うならばそれは 、『 カラフルピーチ 』を裏切ることも同然だって
でも … ずっとメンバーの “絆” について考えていた俺にとってその計画は甘い誘惑でしかなかった …
メンバーを裏切ったとしても 、結果的にそれでみんなの幸せを守ることに繋がるなら … これからもずっと今のように楽しく過ごせるのなら …
俺はその未来のためにいくらでもみんなを裏切る
それだけの覚悟を持ってやる …!
フォルトさんにそう聞かれた
……… でも俺の覚悟は決まっていた
【 のあside 】
… そう言ったじゃぱぱさんの瞳にあったのは ………
生半可なものではない … 強い覚悟でした
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。