第87話

Jn
1,746
2022/08/04 03:39












マネージャー
...ということで今日はここまでです。
お疲れさまでした!





『おつかれさまでーす』



ガヤガヤする部屋の中...


メンバーは顔に疲れたって書いて

項垂れたり スマホを見たりしてる

 

さっさとここから出たい


そう思って立ち上がろうとしたとき








ユンギ
ちょっと話したいことあるんだけど



珍しくそう言うユンギに

全員の顔が上がった





ジン
話って...誰に?
ユンギ
メンバーに
ごめん、7人で話すわ
マネージャー
ん、分かった



さらっとマネージャーに伝えると

部屋の空気はガラッと変わった






ジミン
...なんですか?
ジョングク
なんか良くないこと?
ナムジュン
いや、大丈夫
ヒョンここは任せて?
ユンギ
あぁ、行ってくる



話があるって言い出したはずのユンギが

急いで部屋を出ていってしまった





よくわからない状況に 


みんなスマホを置いて

イスにも座り直した






ホソク
ヒョンどしたの?
どこ行ったの?
ナムジュン
みんなに会いたいって人がいて...
テヒョン
はぁ...いま?
僕うまく笑える気しない


笑いたくても笑わないといけない

したくなくてもしないといけない   



自分の気持ちをすべて隠して

オンとオフの切り替えるタイミングさえ


もう最近は分からなくなってきた





テヒョンみたいに口に出せることさえ

僕には羨ましいよ




ナムジュン
みんな喜ぶと...いや、、


何かを考えながら

首を傾げる姿は違和感しかなくて


みんななんて声をかけていいのか悩んでる






ガチャ...




開いたドアを全員が見れば

ユンギが入ってきた


そしてユンギの後ろからゆっくり出てきたのは


ぱっと見て美人と分かる綺麗な女の人



艶のある長い髪を耳にかける仕草は

スローモーションのように感じられるほど妖艶だった










ナムジュン
あなた...?




ぼそっと聞こえた声を聞いて

頭の中が一気に動き出した




記憶を辿っても

どうしてもあなたとは思えなかった



この女の子を見ても

僕の知ってるあなたは思い浮かばない







いや、僕が最後に会ったあなたを


思い出せないだけかもしれない...










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