第12話

第6話『約束』
201
2023/10/02 04:00
rb
あれは確か・・・、今から15年前の夏の日やったかな。
 























_2038年8月2日 5:00_
情報管理室で作業をしていると、ゾムが部屋に駆け込んで来たんや。
zm
な、なぁ!!シャ、シャオロンがおらんねん!!
一度パソコンから目を離してゾムに向き直ってどうしたのか話すよう促すと、

ゾムは早く起きたからいるやろとベントからシャオロンを驚かすために部屋に入ると、

寝ているはずのベッドには誰も居なくて冷たくなってたらしい。
zm
ど、どうしよ・・・!
rb
う〜ん、、防犯カメラとGPS追ってみるわ。
インカムが置かれてなかったんやろ?だったら、
防犯カメラに映ってなくても追える可能性はあるやろし。
zm
ホ、ホンマ?
rb
おん。まあ、可能性としては低いけどな。
ゾムに声を掛けながら、パソコンに向き直ってGPSを探ったんよ。するとなー?
rb
あった・・・。これ、歌国におる・・・?
zm
誘拐なんか!?
rb
いや、その可能性は低いんやない?歌国は同盟国でもあり、友好国やし。
俺らに喧嘩売ったらどうなるかくらい分かっとるやろ。
zm
じゃあ、自分の意思で行ったんか・・・?
rb
あると思うで。あそこ、シャオロンの故郷やし。
zm
あ、たしかに。
rb
少しくらいの不安は消えたやろ。
zm
で、でも、なんで急なん・・・?
rb
トントンに聞いてみるか。休暇取ってたらビンゴ。
取ってなかったら、確認やな。
zm
おん!



食堂
zm
おはよう!
rb
おはよ〜。
em
お二人とも、おはようございます。
tn
お、今日はゾム早いな。
zm
な、なあ!今日ってシャオロン、休暇もらっとる?
tn
・・・?いや、もらっとらんで。
rb
あ〜、確認やな。これは。
tn
・・・シャオロンになんかあったんか?
zm
朝、どこにもおらんかってん!
tn
どこに行っとるかの、目星は?
rb
歌国や。
tn
・・・なら、まだ安心やな。
rb
あそこは確か、昔から友好国なんやっけ?
tn
おん、せやで。他の国と一緒に俺らがここの国で、
革命を起こそうとしたとき、手伝ってくれたんや。
em
へ〜、そうなんですね・・・。
長い関係だとは知っていましたが・・・。
zm
エミさん!?おったん!?
em
ずっと居ましたよ!?
tn
おん、ずっとおったで。なんなら、
おはようって返してたで、ちゃんと。
zm
まじかー。
em
酷くないですか!?
rb
まあまあw
em
ロボロさんも笑ってないで、
なんか言ってくださいよ・・・。
tn
あ、それで?シャオロンの様子。歌国に聞くか?
rb
そうやな。嘘を吐いたら、黒。
吐かなかったら、まあ白寄りやろ。
そのあと、グルッペンとトントンとゾムで歌国に行ったんや。

じゃあ、トントンにバトンパス。







え、俺ぇ?まあ、ロボロは話でしか知らないもんな。

うん、それで3人で歌国に行くと向こうの外交官のそらるさんっちゅう人が迎えてくれたんや。
srr
あ、みなさんお久しぶりです。
今日はシャオさんに続いてたくさんくる日ですね。
zm
シャオロン、ここにおるん?
srr
あれ?聞いてなかったんですか・・・?
話しておいたから大丈夫だって言ってましたけど・・・。
そらるさんが戸惑ったようにそう言ってたから、

ホントに知らないんやってなって事情を説明したんよ。
srr
あ、じゃあ、いる場所まで案内しますよ。
tn
え、ありがとうございます。
srr
いえいえ、確認も取らずに、
そのままにしてしまったこちらの不備な点が原因なので。
そう言ってそらるさんはシャオロンがいるところまで案内してくれてな。

その場所は廃墟になった昔の城が置かれているらしくてな?

幹部と総統以外は許可がないと入れないからその前の植物園みたいな

たくさんの花が咲いている場所で待つように言われたんよ。
今でも覚えとるわ。すごい幻想的で綺麗じゃ済まされないような言葉にしづらい場所やったで。
そんなところで、じっくり待ってると総統のまふまふさんを連れて、

そらるさんが出てきて困ったような顔をしとったからどうしたのか聞いてみたんや。
srr
実は、帰りたくないって言って皆さんの前に出たがらなくて・・・。
mf
みなさんお久しぶりです。この度はご迷惑をおかけしました・・・。
申し訳ございません。あの、そちらの軍でシャオに何がございましたか?
gr
うーん・・・何もないと思っていたが、あるかもしれんな・・・探させよう:・・・。
mf
ありがとうございます。なるべく早くそちらに
帰せるように僕たちからも聞いてみます。
gr
ありがとう。
zm
え、会えないんか・・・?
mf
えっと、ゾムさんですよね。ごめんなさい。
おそらく、シャオは何かに疲れてしまったようなんです。
だから、今シャオはここに来て休んでるんですよ。
ゾムの不安そうな言葉にまふまふさんは子供に言い聞かせるように、ゆっくりと、

そして優しく話したんや。まるでこっちまで気持ちが落ち着いてくるくらいやったわ。
zm
なんでここなん?シャオロンは家に帰らないんか?
mf
あ、えっと・・・。
srr
家は今他の人が入っちゃってるんですよ。シャオの両親が死んでしまって、
シャオがここを離れたのはだいぶ前だからシャオにも言って新しい住民が入れるようにしたんです。
zm
だからここにおるんか?
srr
そうですよ。安心してください。
絶対に我々国に帰せるようにするので。
zm
ありがとうな!待ってるわ!
そらるさんが言い切ったのを聞いてゾムは安心したんやろうな。

満足したように大きく頷いとったわ。
srr
トントンさんも大丈夫ですか?
tn
ああ。そこまで心配はしとらんよ。
歌国やったら大丈夫だと思っとったし。
ただ、シャオロンのことよろしくお願いします。
srr
はい、お任せください!
gr
それじゃあ、帰るか。
tn
せやな。ロボロと鬱に頼んで探り入れてもらわへんと。
mf
こちらでも最善は尽くしますので、
よろしくお願いします。
gr
ああ。頼んだ。































tn
それから、ロボロと鬱が犯人を見つけてくれたんや。
そしたらその次の日にシャオロンが帰って来て、
いつも通りに戻ったからそこまで心配しとらんかったんだけど・・・。
ci
また起きてしまったと・・・。
tn
ああ。
zm
またなんかあったら、どないしよ・・・!
トゥルルルルル…トゥルルルル…
rb
電話・・・。歌国からや。
もしもし・・・。
かげろう
かげろう
はい!やっとここまで来たよ!!!
風花
風花
おお〜。
かげろう
かげろう
あと、ファンマとファンネについて!
かげろう
かげろう
ぜひよかったらですが!!
風花
風花
つけてもらえるといいね〜。
かげろう
かげろう
うん!あと疲れてる?
風花
風花
まあ、うん。
かげろう
かげろう
終えよっか。
風花
風花
うん。次回、第7話『call』。
かげろう
かげろう
それじゃあ!
かげろうと風花
バイバーイ!

プリ小説オーディオドラマ