第7話

"危険"
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2024/05/14 12:30
ラン side
ラン
ラン
はぁ.....はぁ.....
だいぶ.........いや、かなりヤバくなってきた.....
魔物は減るどころか、増えるばかり
魔力もエグいほど消費している
ここを引くにしても、周りは囲まれてる.....
魔物
グォォォォォォォォォォ!!
イルマ
イルマ
【陰魔法】陰絵の誘惑・狐
ズズ.......(地面から陰の狐が出てくる)
陰狐
陰狐
キュウ.....!
イルマ
イルマ
陰狐かげこ、出来る限りアイツらの相手をしてくれ
陰狐
陰狐
コクッ.......
イルマ
イルマ
よし.......
スチ
スチ
イルマちゃん.......
ヒマナツ
ヒマナツ
ここは危ないだろうし、向こうの木陰に隠れようぜ
ミコト
ミコト
そ、そうやね!
コサメ・アメノ
コサメ・アメノ
ほら!早く早く!(小声)
コサメがこっちに誘導するよう、手を動かした
確かにこんな所で、話し合って魔物にバレたら大変だ
こうして俺らは木陰の下で屈んで丸くなった
イルマ
イルマ
俺の奴が弱い奴を倒してくれている
イルマ
イルマ
その間に俺らは強い奴を殺りたいが.......
スチ
スチ
こんな、増えることって.......
ヒマナツ
ヒマナツ
あぁ、中々おかしい.......
ナツが戦闘状態を切った
皆もそれを見て解除していくから俺も戦闘状態を切った
そして自分の息を整え、皆の輪に入る
ラン
ラン
フゥ......確かにナツの言う通り.........いくら"夕方"でもこの数は珍しい所の話じゃない.......
そう言って見上げた空は紺色に染まりつつあった
だが、俺はその"事実"に少し違和感を覚えた.......
気がしたが、その理由はイマイチ分からなかった
ミコト
ミコト
.........『魔族』が関係してるって事は無い.......?
ヒマナツ
ヒマナツ
ッ...!魔...族.....か...
『魔族』
それは、魔物の"魂"を人間に移し「魔力を宿した」意思がある種族
いわゆる、実験をされて人間では無くなった者だ
その種族は魔物とは比べ物にならないぐらい強い
コサメ・アメノ
コサメ・アメノ
あんまり見つかってないん.......だよね
イルマ
イルマ
あぁ、だから実態がよく分かって.......
ガサガサ🍃
スチ
スチ
!!!静かに.....
ラン
ラン
今なにか物音が......
その音は反対側にある木の後ろから聞こえた
まだ姿は見えないけれど.......でも
ミコト
ミコト
魔物の気配やな......
コサメ・アメノ
コサメ・アメノ
やっぱり.......そうだよね.....
ミコト達も同じか.....
でも、いくら待っても相手が出てくる気配が無い
ここは団長の俺が前に出た方がいいのか
そう思い、俺は足を前に差し出した
イルマ
イルマ
ぁ.......お、おい!ランッ!!
イルマ side
イルマ
イルマ
ぁ.......お、おい!ランッ!!
ランが俺らよりも前に出た
普段ならこんな焦りはしない
でも.......
相手から放たれてる気配が普段と"各違い"なのが俺の身体が.........違う、俺の本心が
ランに向けて声を発した
それは他の奴も同じだったみたいだ
コサメ・アメノ
コサメ・アメノ
ランくん!勝手に前に出たら.....!
その瞬間、俺らを不安にさせる不気味な拍手リズムが響いた
_???_
パチ...パチ...パチ...
_???_
いやぁ、さっすがエス・ポアだねぇ〜!
ヒマナツ
ヒマナツ
!お、お前はッ.....
スチ
スチ
魔族.....だよね...?
_???_
正解!!察しが良いね〜
ソイツは、気取った口調で言う
それとは対照的に真面目な低音が聞こえた
ラン
ラン
名を教えろ、何をしに来た.......(低音)
_???_
わぁ!怖い怖い!
_???_
そんな怒らなくてもいいじゃないかぁ...
...僕の名前は「ミディ・マウヴェ」!
ミディ・マウヴェ
"昼夜"を操る魔族だよ〜!!
スチ
スチ
昼夜.....?
俺は疑問が頭の頂点に登ってついその疑問を口にしてしまった
イルマ
イルマ
どういう事だ.....?
質問を口にして返ってきたのはやはり意味が分からない回答だった
ミディ・マウヴェ
あ!そっか!!僕はまだ、君達の.....












お呪いおまじないを解いてなかったね.....w」

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