第20話

帰り
1,214
2022/04/07 01:56
ガチャ






あなたが帰ってきた!!






早く仲直りをしたくて走ってる玄関まで迎えに行く





樹「あなたおかえり」





あなた「うん、ただいま」





いつも冷たいからこんなもんの筈なのにその冷たさが怖い





樹「あの、ごめん!!」





樹「朝、あんな怒鳴っちゃって…」





あなた「んふっ笑 樹から謝ってくれるんだ」






樹「え?」





あなた「樹から謝ってくれると思わなかった笑」





あなた「こっちこそごめんね、心配してくれてるのに怒鳴っちゃって」





樹「うんん、しつこかったの俺だから」





あなた「だから、はい後ろ向いて?」






樹「後ろ?」





あなた「そう、後ろ向いて目、瞑って?」





樹「わかった」





なんかあるのかな?ドキドキしながら後ろを向いて目を瞑った





すると、首に冷たい感触がした





あなた「はい、いいよ?目、開けて?」





樹「え?これ」
 




あなた「どう?似合ってると思うんだけど」





樹「ネックレスだ!」





樹「めっちゃ気入った!」





樹「ずっと絶対つける!!!!」





樹「あなた!!」ギュッ





あなた「ふふっ笑 良かった」





樹「あれ?このやつ、」





あなた「そう笑 バレた?」





樹「一緒だ!!」






あなた「そうオソロ‪w」





樹「あなた超似合ってる」
   




あなた「ありがとう」





樹「...、なんであなたは俺と付き合えないの?」





樹「ここまで俺にしてくれて...」





樹「なんで、? 俺あなたと一緒にいられるならなんでもいい」





樹「俺のファン、あなたが思ってるほど弱くないと思うんだけどな...」





あなた「... 前にも言ったけど((」





樹「わかってる、覚悟できてる...」





あなた「ッ...」






樹「本当は、別の理由があるんじゃないの?」





樹「なんで、"付き合わない"じゃなくて"付き合えない"なの?」





樹「もし、その理由が言えないなら深くは掘らない」





樹「俺は、あなたが生きてくれてるならそれだけでいい」





あなた「ッ...、」





前を見ると静かにあなたが涙を流していた






樹「ごめん、しつこかったよね、、」





樹「でも、言えるようになったら言って欲しいな」





樹「ちゃんと、聞くから」










その夜、ナウゼリンについて調べた





すると、"吐き気止め"と書いてあった





怖くなって、隣で寝ているあなたの手を握ろうとすると






















何も、俺の手には触れなかった

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