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第1話

ドレインキス演出
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2026/01/23 08:28 更新
赤いHUDが振動し、警告音と共に「ドレインキス演出」モードが発動。

顔は近く、しかし直接触れず、視覚と精神に重圧をかける距離で停止。
視界の中央に、波音分身がゆっくりと近づいてくる。

湯野 波音
湯野 波音
…さあ、すこしずつ、あなたのちからをいただくわ
(なまえ)
あなた
!?
分身の唇が空間に描く軌跡に、視界が微かに歪む。
【心理圧迫】
視界に映る波音の分身は現実より鮮明で、視覚、聴覚、身体感覚を同時に侵食する。
呼吸は浅くなり、意識は自分の身体に留まらず、分身の指先、唇、髪の動きまで意識を奪われる。
【分身会話開始】

分身の唇が視界のわずかな距離で停止したまま、低く囁く。
湯野 波音
湯野 波音
…どう? えられるとおもった?
(なまえ)
あなた
…ッ!!
湯野 波音
湯野 波音
そのいきみだれ、すこしずつわたしながんでる…ふふ
(なまえ)
あなた
いやッ…!!
湯野 波音
湯野 波音
らす? 無理むりよ。どこをてもわたしがいる
湯野 波音
湯野 波音
まだ大丈夫だいじょうぶ? もっと…ちからうばわせてもらおうかしら
(なまえ)
あなた
やめて…
左右・背後の分身も囁きを重ね、頭上からも声が降り注ぐ。
湯野 波音
湯野 波音
ねぇ、意識いしきはどこにあるの? わたし全部捕ぜんぶつかまえてあげる
湯野 波音
湯野 波音
げても無駄むだ…もう、全部見ぜんぶみえてる
分身たちの声が重なり、鼓動の増幅と視覚の侵食がピークに達する。

HUDには各分身の位置と警告が同時に表示され、次の行動を阻む心理的圧力が最大化される。

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