放課後 深澤視点
今日は週に一回の古文がない日
俺らの学年は全クラス毎週木曜日だけ古文がないんだ
だからあなたの下の名前先生との補習もなし
一週間で最も苦しい日、学校に行きたくない日
今日の授業は最初っからずっと寝てた気がする
あなたの下の名前先生……
少人数教室で待ってるとかいう夢みたいなこと、ないかな…
少人数教室 あなたの下の名前視点
少人数教室前 深澤視点
少人数教室の前まで来てしまったけど
カーテンがしまっていて部屋の中の様子は見えない
でも、そこにいるのはあなたの下の名前先生と隣のクラスの目黒蓮ということは声で分かった
目黒蓮は翔太と阿部ちゃんと仲がいいらしい
でも、俺らの学年は今日は全クラス古文がない
だから、これが補習だったとして
今日やってること自体がおかしい
なんて言ってるかはよく聞こえない
でも、なんかやな感じがする
”なんかいいった” とか、 ”ん…”とか
どう考えても俺と同じことをやっているようにしか聞こえない
俺とあなたの下の名前先生だけの関係だと思っていた
それを目黒に取られたようでなんか癪に触った
そもそも古文がない日にあなたの下の名前先生と二人きりになっている
その時点で許せない、まあ俺が言う立場じゃないことは分かってる
でも、俺より特別視されてるんじゃないかってことに腹が立った
今日は気分が最悪だ
部屋から出てきた目黒と鉢合わせる前にさっさと帰ろ
そうだ、明日の17時からは俺の時間
明日があるんだから、今日は我慢しよう俺














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!