第3話

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2024/10/25 23:13 更新
カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ


部屋にパソコンのキーボードの音が響く。


前はこの音が嫌だったけど、今は何も思わない。


思う、というか無心で作業をしているから思うも何も無いのかもしれないが。


カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ


今の時間は…


もう3時か。


でも…


あとちょっとだけ。

そんなことを思っていたら急に、胸が苦しくなった。
あなた
ゲホッゴホッゲホッカハッ
口をおさえていた手を見ると、


血が、ついていた。


そう、私の隠し事って言うのは…


この病気のこと。


まだ誰にも言ったことがないし、バレたこともない。


なんで言わないのかって?

そんなの…





心配させたくないからに決まってる。


私がここで休めばみんなに心配されて、


みんなに迷惑がかかって、


私のせいで…


みんなが迷惑するのが嫌なんだ。

こないだの健康診断の日、医師に言われた。
医師
あなたさん、あなたの体に異常が見られました。
あなた
えっ…?
医師
肺結核に感染しています。
あなた
それって…どういうことですか…?もう…治らないんですか?
医師
治らないことはありません。
こんなことをお聞きするのは失礼ですが、あなたさんのご家族や友人で肺結核に感染した方はいらっしゃいますか?
あなた
ええと…
あなた
確か…私の祖父が肺結核だったかと…
医師
そうですか…
この病気は、治すことができます。
あなた
本当ですか…!
医師
ですが治るまでに少なくとも1年程は薬を飲むことになります。
あなた
なるほど…
あなた
…………わかりました、薬を…飲みます。
医師
その方が良いでしょう。
あなた
あと一つ、質問をいいですか…?
医師
はい、何でしょう。
あなた
症状としてはどういう……症状がありますか?
医師
そうですね…
咳、痰、血痰、発熱、呼吸困難、全身倦怠感などです。
あなた
………わかりました、ありがとうございます。
医師
では、お薬の方、お出ししておきますね。
医師
それから、1ヶ月に一回ほど定期的に病院に来てください。
あなた
はい、わかりました。
あなた
本当にありがとうございました。ペコッ
医師
いえいえ、こちらも最善を尽くしますので。
机の上にある薬を手に取り、飲む。
あなた
パクッ、ゴクン
あなた
はぁ…
あなた
疲れた、な…
こんな毎日を続けている自分が、嫌になる。


でも、私の唯一の癒しは…


あなたの飼っている犬の名前、だよね!
あなた
あなたの飼っている犬の名前〜おいで〜
ワンちゃん
ワンッ!
床に押し倒される
あなた
うわっ!ちょっとあなたの飼っている犬の名前〜
ワンちゃん
ペロッ
あなた
ちょっとぉ〜服汚れるんだけど〜
こんななんとも無い時間が、私の癒し。


あなたの飼っている犬の名前とたわむれている時は、この世界とは別の世界に行っている、そんな気がする。


そんなことを考えていたら、LINEの通知音が響いた。
<fu                 🔍️  📞  三
fu
大丈夫?
fu
今日、なんか元気なさそうだったけど…
あなた
既読 大丈夫だよ👍
あなた
既読 私、めっちゃ元気だし!
fu
そっか、ならいいんだけどさ
あなた
既読 うん、心配してくれてありがとね
fu
こっちもこんな時間にごめん
あなた
既読 いいよ、起きてたし
あなた
既読 それよりfuさんこそ大丈夫?
fu
俺?大丈夫だけど
あなた
既読 そっか、ならよかった
fu
じゃあそろそろ俺寝るわ
あなた
既読 おっけー
                        (^^)👍️
あなた
はぁ…ボフッ
ベットに寝転んだ私は睡魔に襲われ、深い眠りに落ちていった。
あっぷる
な、長い…!
マロン
疲れたよ。長くて。
あっぷる
だよね…というか今回なんかいつもと違う…
マロン
まあ、次頑張ればいいんじゃね?
あっぷる
だね、では!
マロン
切り替えはや。
あっぷる
おつかれ!
長いしいつもと違ってごめんね!

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