不安そうな顔してるあなたの下の名前を横目に俺はあなたの下の名前の手を握った
俺ん家だよって言ったらびっくりした顔してて
やましい事は何もしないから!って慌てて弁解した
俺の慌て具合がおかしかったのか
あなたの下の名前はいたずらっ子みたいな笑みを浮かべた
朝っぱら1番に会った時と比べたら笑顔が増えてて、
俺と過ごすことでストレスが軽減されてたらいいなって期待してみる
俺の部屋にあなたの下の名前を入れたら
わぁ、綺麗!ってさ
ベッドにちょこんと座って、俺の部屋に唯一あるぬいぐるみを抱きかかえてるあなたの下の名前
引き出しをガサガサ漁って小中学校の卒アルを出した
俺の卒アル見てすっかりご機嫌なあなたの下の名前
そんなに需要ある?って思ったりするけど、楽しそうだからいっか笑
中学の卒アルを眺めてちょっとして
あなたの下の名前が杉本の写真を眺め始めた
俺はあなたの下の名前の表情そっちのけで卒アルに目を向けた
そっか、ってちょっと悲しそうな顔したあなたの下の名前
悲しそうな顔してたくせに
中学の友達に似てたからって
なんなおかしいよね?
軽く膝をポンポン叩いたら
猫みたいにすんなり膝に座ってきたあなたの下の名前
言葉じゃ伝えにくい問題だから俺は行動であなたの下の名前を安心させることにした
頭撫でたりハグしたり
気付いたらあなたの下の名前はウトウトしてた
ベッドに2人で潜って1時間くらい昼寝をした
目が覚めたからあなたの下の名前を見たら
まだ寝てて
その姿が赤ちゃんみたいに可愛くて
思わずその唇にキスをしてしまった
むぐって動いたけど、起きる気配はなくて
焦った心がすぐに治った
あなたの下の名前の寝顔を見て
儚さが目に見えてまた胸がチクッてなった
触れたら消えちゃいそうで
切ない気分だわ
俺は心の中で強く誓った
あなたの下の名前はなんとしてでも俺が守るんだってね
他校だなんて関係ない
タイミングが違くても俺があなたの下の名前の中の1番でいられるように
ずっとずっと大切にするんだって。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!